タムロンから出たポートレートズームレンズ「TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD」を購入いたしました。
EOSRで使っておりますが、ポートレート撮影にメッチャ良かったです。
ポートレートに使いやすい焦点域のTAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSDのレビューをいたします。
TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSDの基本的情報
発売日 | 2019年6月20日 |
対応マウント | Canon EFマウント/Nikon Fマウント |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 14群19枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 35~150mm |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 1:3.7倍 |
開放F値 | F2.8-4 |
画角 | 63.26~16.25° |
手ブレ補正 | 〇(5段分) |
防塵 | × |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 77mm |
本体サイズ | 84x126.8mm |
重量 | 796g |
実売価格 | 90,000円前後 |
特徴はポートレートで使いやすい焦点域をカバーしたレンズです。
広角側は24mmや28mmはじまりのズームレンズが多いのですが、あえて使いやすい35mmスタートとなっております。
また望遠側は150mmのズーム域までカバーしておりますので圧縮効果を狙ったポートレート 撮影が可能になっております。
次からは実際にEOSRで使って良かった点や気になった点をお伝えいたします。
EOSRで使って分かったTAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD良かった点
35mmから150mmまでのF4ズームレンズとして使える
開放F値はF2.8からF4です。
逆に言えばF4の150mmまでのズームレンズとして使えます。
24-105までのF4レンズは多いのですが、それよりテレ端が150mmまでありますのでもうちょっと望遠が使いたい時に便利です。
これ1本で全身撮影、バストアップ、表情やパーツのアップまでレンズ交換無しで使えますよ。
F値の変動もなだらかでとても良い
F2.8- | -F3.0 | -F3.2 | -F3.3 | -F3.5 |
35mm | 42mm | 50mm | 62mm | 75mm |
-F3.8 | -F4.0 | |||
95mm | 122mm |
あるあるの話で最初の開放F値は低いのですが、ズームすると途端に暗くなるレンズがあります。
このレンズはF値の変動がなだらかなので扱いやすいです。
例えば50mmではF3.2、85mmではF3.8です。
50mm付近ではF2.8より1/3段ほど暗いだけなので扱いやすさ抜群。
35mm、50mm、85mm、105mm、135mm、150mmのレンズ6本分の活躍
ポートレートで良く使う焦点域のレンズがこれ1本で使う事ができます。
単焦点レンズでレンズ交換を忙しくする手間が省けますので1本で済ませたい場合には特に便利です。
またよく使う焦点域には刻印がされてますので、タムロンのこだわりを感じます。
5段分の手ぶれ補正が強力で便利
EOS Rでも手ブレ補正はよく効きます。
特に便利なのがEOSRはボディ内手振れ補正が付いて無いので手振れ補正内臓のレンズは非常に相性が良いです。
試した感じテレ端の150mmでも手振れ補正が効いてバッチリと止まるので手振れ補正は強力です。
瞳AFはマウントアダプター経由でも速い
マウントアダプター経由でも瞳AFはきっちりと効きます。
スピードも速いのでポートレートでも問題なく使えます。
ちなみに使ってるマウントアダプターのレビューはこちらです。
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【レビュー】 VILTROX コントロールリングマウントアダプター EF-R2
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最短撮影距離が0.45mと寄って撮影が出来る
寄れるレンズって便利です。
ポートレートズームで表情のアップなどを寄って撮りたい時など変化球が付けられます。
また普段用途のテーブルフォトなども便利に使えますよ。
とにかく万能レンズです。
描写力はズームレンズにしてはかなり良い
使っていて驚いたのですが、描写はかなり良いです。
ズボラズームや便利ズームのような破綻した描写は全く見られません。
富士フイルムの時には単焦点を使ってましたが、単焦点並とはいきませんがそれに近い描写は叩き出します。
ズーム全域で80点くらいの描写が出る優等生レンズです。
ボケはなだらかでフルサイズでも扱いやすい
F4のボケってボケすぎずでちょうど良いんです。
あとボケすぎないので扱いやすい。
明るさも暗すぎずなので夜間の夜景ポートレートでも使えるので汎用性は高いです。
簡易防滴機能があるので雨の日の屋外撮影でも安心
タムロンのHPによるとシーリングをしている為、簡易防滴に対応しているようです。
簡易防滴ってどの程度なのか分かりませんが、少しくらいの小雨程度なら使えるんじゃないでしょうか?
ポートレートは屋外撮影で天候に左右されるので簡易防滴は嬉しい機能です。
EOSRで使って分かったTAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSDの悪かった点
マウントアダプター経由だと1.5kg超えて重い
単焦点レンズに比べるとやはり重いです。
EOS R 580g
レンズ 882g
マウントアダプター 150g
合計 1612g
1日振り回すにはかなりの重さです。
特にストロボを付けると2kg近くになりますのでちょっとした筋トレになってしまいます。
女性には厳しいかもしれませんね。
F2.8通しの大三元が欲しくなる
明るさを求めるとF2.8の大三元が欲しくなりますね。
特に室内などで明るさが不足する時にはF4で物足りない部分があります。
レンズ1本で済ませたいところですが明るい単焦点や大三元のズームレンズが欲しくなるところですね。
一眼レフ用のレンズなので本音はミラーレス専用設計が欲しい
ソニーのEマウントのようにミラーレス専用設計のレンズにして欲しい。
マウントアダプター 経由だとレンズがデカくなりがちだし、ミラーレス専用設計ならもっとコンパクトで描写も良くなるはず・・。
RFマウントの仕様を公開してシグマやタムロンの高性能で安価なレンズの参入をして欲しいところです。
EOS Rで撮影したTAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSDポートレート作例
実際にポートレートの作例をご紹介いたします。
絞りはすべて開放の50mm付近のF3.2で撮影しております。
色のりや解像感もズームレンズにしては悪くないと思います。
TAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSDまとめ
こんな方におすすめ
- レンズ1本でポートレートを撮影したい方
- 150mmまでのテレ端に魅力を感じる方
- F4のフルサイズの明るさで満足出来る方
- 35mmより広角は不要の方
- RFレンズが高くて買えない方
ポートレートズームと言う名前の通りポートレートに便利な焦点距離を集めた優秀なズームレンズでした。
たいていのポートレートならこれ1本で撮影出来るかと思います。
もう少しボケが欲しい場合には単焦点を追加すれば良い作品作りができますね。
EOS Rでのマウントアダプター経由でも瞳AFはバッチリ効きます。
ぜひ試してください!
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