ガジェットブロガーのゴーゴーシンゴです(@go5shingo)
あのEarFunがついにイヤーカフ型イヤホンを発売しました。

商品名がEarFun ClipでLDAC対応やマルチポイントに対応した高音質と使い勝手を両立したイヤーカフ型イヤホンです。
最初に結論ですが、イヤーカフ型イヤホンはもはやこれでいいのではないかな?と思うくらい音質も良かったです。
なにより価格が¥7,990の設定(実売は6千円台)となっており、1万円クラスでは最高クラス。
普通に1万円以上するイヤーカフ型イヤホンを完全に喰ってしまってる商品です。
今回はEarFun Clipのレビューです。

- LDAC対応の高音質イヤーカフ型イヤホン
- 10.8mmカーボンファイバードーム振動板ドライバー搭載でクリアなサウンド
- 最新Bluetooth 6.0で接続の安定性と省電力
- ケース併用で最大40時間の長時間再生
- 物理ボタン搭載でタップのような誤動作が無い
- AI処理によるマイク性能が高い
- マルチポイント対応
- 軽い装着感で付け心地が良い
- LDACとマルチポイント併用不可
- 左右の区別が無い方がよいかも(好みによる)
- ワイヤレス充電非対応

イヤーカフ型ワイヤレスイヤホンとしての完成度はめちゃくちゃ高いです




EarFun Clipのスペック
まずはEarFun Clipのスペックです。
項目 | 詳細 |
---|---|
ドライバー | 10.8mm カーボンファイバー複合振動板ダイナミックドライバー |
対応コーデック | LDAC / SBC / AAC |
Bluetooth | 6.0 |
通信方式 | マルチポイント接続(最大2台同時) |
連続再生時間(本体のみ) | LDAC ON:5.5時間 LDAC OFF:10時間 |
再生時間(ケース込み) | 最大40時間 |
充電ポート | USB Type-C |
充電方式 | 有線充電 |
イヤホン重量 | 5.7g(片耳) |
ケース重量 | 約49.2g |
外形寸法(イヤホン) | 記載なし |
ケース外形寸法 | 66×48.3×28mm |
防水・防塵規格 | IP55 |
ノイズキャンセリング | AIノイズキャンセリング+デュアルマイク |
操作方式 | 物理ボタン(カスタム割り当て可/専用アプリ対応) |
特殊機能 | シアターモード/マナーモード/ゲームモード(低遅延55ms) |
ケーブル素材・構造 | 液体シリコン外装+0.55mm ニッケルチタン形状記憶合金ワイヤー |
耐久テスト | 2万回以上の曲げ・引張・圧縮試験クリア |
防塵防水 | IP55 |
価格 | 7,990円(税込) |
EarFun Clipは、コスパに優れたイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンで、ハイレゾ対応など多機能が特徴です。10.8mmカーボンファイバー複合振動板のダイナミックドライバーを搭載し、LDAC/SBC/AACといった高音質コーデックに対応。
Bluetooth6.0とマルチポイント接続(最大2台同時)で、スマホやパソコンの間でもスムーズに切り替えられます。
バッテリー性能も優秀で、本体のみで最大10時間(LDAC ON時は5.5時間)、ケース併用で最大40時間の再生が可能です。
充電はUSB Type-Cで、ワイヤレス充電には非対応です。


イヤーカフ設計による軽量・自然なフィット感に加え、IP55の防水・防水性能も備えているため、日常のあらゆるシーンで安心して使えます。
また、AIノイズキャンセリングやデュアルマイクによるクリアな通話、高いカスタマイズ性を物理ボタン&専用アプリも魅力的です。
さらに、シアターモードやゲームモード(低遅延55ms)も搭載し、多様なニーズに対応する万能モデルに仕上がっております。
総合的には1万円以下とは思えないくらい、機能も充実した製品に仕上がっております。


EarFun Clip実機外観


ここからはEarFun Clipの実機外観です。
まず付属品ですが、本体の他にケーブル(USB-A to C)と説明書類でした。


説明書は日本語のページもきちんとあり、図解イラスト入りなので非常に分かりやすかったです。


また保証期間が長いのも特徴で、通常は18ヶ月サポート。
さらに製品登録すると24ヶ月まで保証してくれ、さらに24時間のサポートもするなどAppleもビックリの神サポートです。


ケース本体はシンプルな印象でパット見はカナル型イヤホンのケースに似ております。
表面はメーカーはロゴとLEDインジケーターでシンプルです。
光沢も無いプラスチック素材なので、指紋も目立ちづらいのも使い勝手が良かったです。


背面は非常にシンプルです。
良く言えばスッキリしている、悪く言えば余計なコストを掛けていないのでコスパ重視の僕には好印象でした。


下部にはUSB-C端子とリセット/ペアリングボタンがありました。


ケースは開けやすいのですが、イヤホンの形状は独特なので慣れるまでは出し入れに戸惑うかもしれません。


ドライバーは10.8mm カーボンファイバー複合振動板ダイナミックドライバーを採用しており、イヤーカフ型としては最大級に大きいです。


他のイヤーカフと比べても耳掛け部分は大きいので目立ちますが、シルバーのメタルプレートを使ったりとデザインに昇華してる点が良かったです。
ただ耳の裏側に付く部分なので、髪の長い人などは見えないとは思います。


ブリッジ部分のデザインはC型ブリッジとC型カープの「デュアルC型構造」になっており、耳の形に自然にフィットします。
ブリッジの素材も0.55mm厚の高品質ニッケルチタン合金ワイヤーと液体シリコン素材を使っており、折り曲げだし肌触りもソフトで非常に気持ちよかったです。


イヤホン本体の重さは51gと比較的軽めの製品です。


イヤホンの重さは11gとこれまた軽量。
軽い設計になっているので、付けっぱなしホンとしても重さを感じずに快適だと思います。


EarFun Clipのメリット
ここからはEarFun Clipを実際に使って感じた良かった点を紹介します。
- 音質は1万円以下イヤーカフ型としては最上位クラス
- イコライザーを使えば激しく変わる
- LDAC対応
- 3つのモード(ゲーム、シアター、マナー)
- 物理ボタンで操作が便利
- マルチポイント対応
- 再生時間40hは長いけど注意はある
- マイク性能も高い
- イヤホンを探す
音質は1万円以下イヤーカフ型としては最上位クラス
音質は1万円以下のイヤーカフ型としては上位と言うか、トップクラスと言っても過言ではありません。
これまで紹介してきた製品と比べても普通に良いです。
音質特化のカナル型やインイヤー型と比較しても、引けをとりません。
音の傾向としては、フラットな印象ですがやや低音が優位な聞きやすい音作りです。
中音や高音の伸びも良く、長時間聞いていても疲れないのでリスニングイヤホンとしても最適。
音場はそれなりに広いのですが、カナル型のような締まった音も出すので「あれカナル型使ってた?」って印象を持ちました。
安いイヤーカフ型にありがちな低音スカスカではないし、中高音もキレや伸びも感じるので1軍のメインイヤホンとしても使えます。
逆にこれをイヤーカフ型の基準にしてしまうと、他のイヤーカフが使えなくなるくらい感覚がバグるかもです。
総評としてはイヤーカフ型としては最上位クラス、僕の使っている2万円以上するHUAWEI FreeClipと比べても音作りでは負けていません。
イコライザーを使えば激しく変わる


イコライザーは大きく分けて3種類あります。
- プリセットイコライザー
- カスタムイコライザー
- 適応イコライザ
特にプリセットイコライザーの種類が多く、ビックリしました。
- 迫力ある重低音(BassSurge)
- 高音ブースト
- 低音低減
- 高音減少
- ボーカル強化
- ボーカル弱化
- Rock
- Pop
- Country
- R&B
- Classical
- Jazz
- Electronic
- Dance
- Hip-Hop
- Metal
- Blues
- Soul
- Hits
- Latin
- Natural
売りのイコライザーが独自技術「BassSurge」で迫力ある重低音が使えるとのことです。
実際に使ってみると、かなり重低音が強化されて音のバランスが悪くてモゴモゴとする印象。
使いやすかったのでボーカル強化でファーストテイクなどで音楽を楽しみたい方にはおすすめです。
個人的にはプリセットのイコライザーで十分で、他に気になる点があればカスタムイコライザーを使ったほうがよいと思います。


カスタムイコライザーは周波数帯ごとに上下で+-5dBずつ調整が可能です。
ただ僕のような初心者にはカスタムが難しくて、上級者向けの機能だとは感じました。


カスタムイコライザーよりも便利なのが適応イコライザーでした。
いわゆる聴力検査をして、自分の聴力に最適な音質にチューニングしてくれます。
個人的にはデフォルトでも十分聞きやすかったのですが、よりカスタム感を求めたい方の要望にも答えられたりとプリセットは非常に充実しておりました。
LDAC対応


イヤーカフ型イヤホン自体がまだそこまで多くはありませんが、LDAC対応なのも魅力です。
最近だとSOUNDPEATS CCがLDAC対応の新バージョンになったりと、音質が重視される傾向があります。
特にAndroidユーザーやDAPなどを使っている方にはおすすめです。
実際にLDACで聞くとAACに比べても情報量が格段に増えて、音の緻密さや定位感が感じられるので、できればLDACで使いたいところではあります。
ただ音の情報が多すぎてモッサリとする楽曲もあるので、iPhoneユーザーでも気にする必要は無いです。
3つのモード(ゲーム、シアター、マナー)


モードも3つあり、イヤホンとしての汎用性が高いのも良かったです。
- ゲームモード→レイテンシを抑える低遅延モード
- シアターモード→立体音響のようなサラウンド効果
- マナーモード→音漏れを防ぐ低音量モード
特に優秀だと感じたのが、シアターモードでした。
音が四方八方から聞こえるようなスピーカーような音に変化して、より現実に近いような聞こえ方に変化しました。
特に映画やドラマなどの動画鑑賞をする時に優秀で、オープンイヤー型特有の付け心地の良さとゆったりとした音場の広さと合わせて合理的なモードだと感じました。
注意点としてはLDACとシアターモードの両立はできないのが残念ポイントではあります。
物理ボタンで操作が便利


タッチ操作苦手民としては物理ボタン搭載なのも便利でした。


タッチ操作は左右のイヤホンにそれぞれ別の動作を割り当て可能です。
操作 | 左イヤホン | 右イヤホン |
---|---|---|
音量を下げる | 1回押す | – |
音量を上げる | – | 1回押す |
再生/一時停止 | 2回押し | 2回押し |
次の曲 | – | 3回押し |
前の曲 | 3回押し | – |
音声アシスタント起動 | 長押し | 長押し |
通話の受話・終話 | 2回押し | 2回押し |
着信拒否 | 2秒長押し | 2秒長押し |
(※各種モードカスタマイズ可能) | アプリで可能 | アプリで可能 |
操作は細かく設定できて便利ですが、左右別の動作は結構複雑になるので覚えるのが大変かもです。
もしも動作を覚えるのが大変な場合は、左耳の動作は無効にして右耳だけにすると簡単で使いやすくなりました。
マルチポイント対応


マルチポイントにも対応していて、2台のデバイスを同時接続できます。
ただしLDACと併用はできないので、iPhoneとAndroidの組み合わせでは割り切りが必要ではあります。
動作もスムーズで、装着検知機能などはありませんが1台目の再生が終了して2台目で再生すると、きちんと動作しました。
Bluetooth 6.0を使用しているからなのか、接続切れも少なくて体感はかなり安定していると感じました。
再生時間40hは長いけど注意はある


再生時間は長いですが、LDACの使用有無でかなり変わります。
- LDACオフ→10時間
- LDACオン→5.5時間
- ケース込み→40時間
LDACオンにすると電池持ちが半分になるので、ガンガン電池が減る印象ではあります。
結局はどっちを取るかで利便性(マルチポイント)を取るか音質を取るかになるのが悩みどころではあります。
マイク性能も高い
マイクも高音質でクリアなので非常に良かったです。
マイクはAI通話ノイズキャンセリング技術と2基の高性能マイクを搭載してるとのことで、オープンイヤー型の使い勝手も組み合わさりオンライン会議や授業用のイヤホンとしてもおすすめです。
イヤホンを探す機能


地味に便利機能だとしてイヤホンを探す機能があります。
専用アプリ「EarFun Audio」を使って、イヤホンから警告音を鳴らせます。
これにより、部屋の中やカバンの中で行方不明になったイヤホンを捜索可能です。
これって地味にありがたいので、毎回イヤホン捜索に時間が掛かってる人には便利だと思います。


EarFun Clipのデメリット
デメリットらしいデメリットも無いのですが、注意点も紹介しておきます。
- LDACとマルチポイント併用不可
- 左右の区別はある
- ワイヤレス充電は不可
LDACとマルチポイント併用不可


1万円以下のワイヤレスイヤホンあるあるですが、LDACとマルチポイントの併用は不可です。
LDACにするとバッテリーの減りも速いので、マルチポイントを使ったほうが良いかもしれません。
iPhoneユーザーには関係ありませんが、Androidユーザーなら影響はありますね。
左右の区別はある


他の左右区別が無いイヤーカフに慣れると注意が必要なのが、左右の区別アリタイプです。
あんま左右を入れ替える意味もありませんが、どうせなら左右の自動区別判別機能があると良いとは思いました。
ワイヤレス充電は不可


ワイヤレス充電にも非対応な点もご注意ください。
この辺は割り切りだと思うので、ワイヤレス充電対応などのフル機能を求めるのであれば1万円以上の製品を選ぶ必要があります。


EarFun Clip購入がおすすめな人
cの購入がおすすめな人は使っていて以下だと感じました。
こんな方におすすめ
- ハイレゾオーディオやLDAC対応など、ハイレゾでワイヤレスイヤホンを楽しみたい方
- 複数台デバイス(スマホ・PCなど)を計画に切り替えたい方(マルチポイント対応)
- 長時間の使用や外出でも安心のバッテリー持ちを求める方
- 軽量・自然なフィット感を重視し、長く快適に履きたい方
- 防水・防水にも配慮し、運動や日常使いで気軽に使いたい方
- 操作性やカスタマイズ性を重視する方(物理ボタン+アプリ対応)
- イヤホン紛失時に「探す」機能など、サポート機能の充実を求める方


(まとめ)EarFun Clipレビュー


以上がEarFun Clipのレビューでした。
とにかく音質が良くイヤーカフ型1万円イヤホンとしては文句なしの出来でした。
メインで使っても大丈夫だし、カナル型やインイヤー型のサブ機としても便利です。
1つあると音楽や映画や動画、マイクホンなどあらゆることが快適になるスーパーサブ機的な存在だと感じます。








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