ガジェットブロガーのシンゴです(@go5shingo)
やばいワイヤレスイヤホンがクラファンで発売されました。

viaim RecDotと言う商品で、ワイヤレスイヤホンでありながらリアルタイム文字起こしと翻訳が可能。
AIを搭載した音声レコーダー機能を持ったイヤホンです。
もちろんワイヤレスイヤホンなので、ノイズキャンセリングやハイレゾワイヤレス認証にも対応しており通常の音楽鑑賞用途としてもハイレベルに仕上がっております。
今回はviaim RecDotのレビューです。

- イヤホンでリアルタイム文字起こし&翻訳可能
- 文字起こし精度が高い
- ToDoや要約などのデータの2次活用がアプリ内で完結
- -48dBの強力なノイズキャンセリング機能
- ケース込みで36時間の長時間バッテリー
- マルチポイント対応
- 月600分までは文字起こしなどは無料
- ワイヤレスイヤホンとしては筐体の厚みがある
- 600分を超えるとサブスク料金が掛かる
- LHDCコーデックに対応してるスマホが少ない

この発想は無かったけど、使ってみると便利でした
viaim RecDotの特徴
まずはviaim RecDotがどんな製品かについての紹介です。
内容は以下のYouTube動画を見れば分かりやすいと思います。
スペック表が見当たらなかったので、僕が特徴や機能について質問形式でまとめました。
以下がだいたいの要約になります。


簡単に言うと、ワイヤレスイヤホン+AI音声レコーダーの合体商品と言ったところでしょうか?
ビジネスはもちろんプライベートでも活躍しそうな商品に感じました。
viaim RecDotの実機外観


ここからはviaim RecDotの実機外観です。
開封するとケースとイヤホンが別々に梱包されてました。
この時点で「ただ者じゃない感」を感じました。


実はお弁当のように上段、下段に分かれていて下段には付属品関係が収納されておりました。


ケーブルはUSB-Cケーブルの短いやつが同梱されておりました。
ケーブルの色がオレンジでこだわりを感じますね。
先端はメーカーロゴの刻印まであって、汎用品では無くお金を掛けてる印象です。


説明書は多国籍仕様ですが、日本語ページもきちんとあり、図解入りで非常に分かりやすかったです。


イヤーチップはシリコン製で4サイズ(XS,S,K,L)サイズが付いておりました。
Mサイズは最初からイヤホンにくっついておりました。


イヤホンケースは上部にメーカーロゴがあり、シンプルな見た目です。
色はメタリックシルバーでパット見はMacBookのような見た目で、高級感を感じます。


背面にはUSB-C端子とマルチファンクションボタンがあります。
普段ボタンは使わないけど、リセットする時などに使用します。


ケースは珍しいスライド式になっておりました。
最初はいつもの癖で開こうとしてしまいましたので、初見だと開け方に戸惑うかもです。


ただ慣れると片手で開けられるようになるので、意外と快適でした。
イヤホンも磁力でくっついているので、落下したりする可能性はありません。


イヤホンの見た目はネズミ色って感じでマットな印象です。
ただ軸の部分はメタリックシルバーになっており、2トーンでスタイリッシュに感じました。


反対側はAir Pods Proに似ておりました。
黒い部分の大型マイクが特徴で、レコーダーも兼ねていることからマイク性能はかなり高いと感じました。
マイクはトリプルマイク + 骨伝導マイクと超豪華仕様です。


イヤーチップの軸は楕円形で汎用のイヤーチップは選びそうな印象です。
ただこの専用設計でも音質は十分なので、付け替える必要は無いと感じます。
ドライバーは11mmチタンコーティングダイナミックドライバーを採用しており、迫力がヤバいです。


入れ方はこんな感じで、わりとオーソドックスなので入れやすいです。
ケースの真ん中にある赤いボタンは「フラッシュ録音ボタン」で、イヤホンを付けなくてもスマホレスでケースのみでも録音ができます。
録音もケース自体に録音されるなど単なる充電ケースではありません。


上部には左右の区別ができる、「L,R」の文字が地味に光ったりしてこだわりも凄いです。


イヤホン単体の重さは10gと普通のカナル型イヤホンと変わらないです。


ケース込みになると63gと普通のワイヤレスイヤホン標準(50g前後)に比べると少し重いです。
ただ所詮はイヤホンなので、誤差レベルの重さで携帯性に問題ありません。
viaim RecDotリアルタイム文字起こしを使った感想
ここからはviaim RecDotリアルタイム文字起こしを使った感想です。
まず専用のアプリをダウンロードする必要があります。


続いて翻訳する音声は、viaim RecDotの説明をGoogle NotebookLMで解説した音声になります。
- 録音方法は3種類
- アプリを重ねて表示できるのですぐに録音が可能
- フラッシュ録音モード
- リアルタイム録音は正確
- データの2次活用がしやすい
- 話者の識別もしてくれる
- To Do,要約のまとめも便利
- 無料で使える範囲が広い
録音方法は3種類


まず録音できる方法は3種類あります。
録音方法
- 通話録音→文字通り通話をリアルタイムで録音
- オーディオ・ビデオ録音→音楽や動画再生時にリアルタイムに録音
- 現場録音→対面の会話を録音、ボイスレコーダーのイメージ
録音方法については多彩で、電話や実際の声、システムで流れてる音など自在に録音ができました。
録音できない方法は無いってくらい万能なので、録音が出来なくて困ることは無さそうです。
アプリを重ねて表示できるのですぐに録音が可能




アプリも出来も良くて、他のアプリに重ねて表示できるので、すぐに録音開始できるのも便利でした。
例えばYouTubeアプリの上にviaimアプリを重ねて表示が可能。
アプリのボタンを押すと、録音開始の赤丸ボタンがすぐに表示される仕組みです。
気になる動画や音楽、ボイスメモ代わりにもアプリを瞬時に起動できるので結構便利に使えました。
フラッシュ録音モード


イヤホンケースの録音ボタンを押すと録音できるフラッシュ録音も便利です。
録音した声はイヤホンの内蔵メモリに保存されるので、スマホレスで録音が可能。
音声の加工や文字起こしではスマホが必要にはなりますが、イヤホン一つで録音できるのは気軽で良いと感じました。
リアルタイム録音は正確


肝心のリアルタイム録音の文字起こし精度ですが、めちゃくちゃ正確でした。
上記がGoogle NotebookLMで作った音声をイヤホンのマイクで録音させた文章です。
まず日本語ですが、漢字を含めてリアルタイムで翻訳されており8割型合ってるイメージです。
ただ、多少の聞き間違いとかおかしいところもあるので過信は禁物ですが意味は伝わります。
あと今回は扇風機の近くで風切音が強い環境で録音したのですが、多少のノイズくらいでは全然大丈夫で録音に影響はありませんでした。
なんか最大7m離れた声も拾えるそうなので、ちょっとした高性能ピンマイク代わりにもなりそうです。
データの2次活用がしやすい


録音したデータの活用もしやすいです。


再生に関しても便利な機能があります。
倍速再生などの時短再生も可能で、面白い機能に「インテリジェント再生」もありました。
機械学習によって、話している時に生じる間(ま)を自動でカットしてくれる機能です。
よくYouTuberがやる「ジェットカット」のようなイメージで、スラスラテンポの良い聞きやすい音声に変更してくれました。
話者の識別もしてくれる






話者の識別もしてくれます。
最初はリアルタイム翻訳で荒翻訳をしてから、話者の識別も可能です。
今回は2人の対談形式でしたので、2人の話しがしっかりと区別されておりました。
今回名前は「Speaker」となっておりますが、自由に名前変更もできます。
To Do,要約のまとめも便利




ただの録音、音声レコーダーと違う点がAIを使ってタスクと要約を抽出してくれる点です。
タスクに関しては例えば、打ち合わせ内容などで話し合われたタスクをAIが抽出して洗い出してくれます。
会議用のレコーダーとして使うのに非常に便利そうです。
さらに要約抽出は、いわゆる議事録をAIが自動作成してくれます。
ビジネスの場でレコーダーから文字起こししている方や、文字起こしの次の段階の要約作業をしてる人には時短になりそうです。
無料で使える範囲が広い


注意点として文字起こしなどのAIを使う機能は600分を超えると有料です。
課金すると以下のようになります。
- Pro→1ヶ月1800分まで月額9.99ドル、年79.99ドル
- Ultra→無制限プラン、月額19.99ドル、年159.99ドル
課金に抵抗がある人も多いと思いますが、僕のようなライトユーザーなら60分(10時間)もあれば十分で、毎月使用枠が復活するので全く問題はありませんでした。
viaim RecDotのワイヤレスイヤホンとしての性能レビュー
ここからはviaim RecDotのワイヤレスイヤホンとしての性能もチェックします。
- 音質は低音強めで迫力満点のクリアサウンド
- 意外と豊富なイコライザー
- LHDCコーデックは使用難易度が高い
- イヤーチップの装着テストは厳しめ
- ノイキャン性能は非常に高い
- ゲームモードや外音取り込みモード
- マイク性能は非常に高い
音質は低音強めで迫力満点のクリアサウンド
ワイヤレスイヤホン単体と見た場合でも、音質は非常に高く高級ワイヤレスイヤホンの音です。
音質の傾向ですが、低音がやや強めながらもバランスの良い調整になっております。
音の傾向としては迫力が強めながらもクリアで繊細な音も鳴らすことが可能。
SONYやBOSEのような強めなイメージの音をイメージすると分かりやすいです。
本製品は3万円代の高価格帯の商品にはなりますが、音質特化のワイヤレスイヤホンに比べると1段落ちる印象ではありますが、よっぽどの音響マニアで無い限り満足できる音に仕上がっております。
意外と豊富なイコライザー




イコライザーはめちゃくちゃ豊富で、音質重視のワイヤレスイヤホンよりも多いくらいです。
- バランス
- 流行
- 低音強化
- 高音強化
- 低音減衰
- 高音減衰
- ロック
- エレクトロ
- ヒップホップ
- ダンス
- クラシック
- R&B
- ジャズ
- ラテン
- 明るい女声
- 太い男声
- ポッドキャストモード
- チキンディナーモード
こんな感じでプリセットだけでもめちゃくちゃ数が多いのですが、多すぎて選ぶのに迷うのがデメリットとも感じます。
僕は結局はバランス型に落ち着いたので、バランス型で不満があれば変更する運用で良さそうです。


カスタムイコライザーも周波数別に+-8dBずつと大幅に調整ができます。
さすがに極端に上げ下げしすぎると音質が崩壊するので、微調整くらいに留めるのがおすすめです。
イコライザー関係はワイヤレスイヤホントップクラスに豊富でカスタムの自由度も高いです。
LHDCコーデックは使用難易度が高い


コーデックはSBC、AACの他にLHDCコーデックに対応しております。
LHDCコーデックって使用できるスマホが非常に少なく、使える方が限られます。
汎用性の高いLDACやapt X系などに対応していれば良かったと個人的には感じました。
イヤーチップの装着テストは厳しめ




イヤーチップの装着テストは厳し目で、普段は適当にやっても合格するのですが本機はしょっぱなから不十分の判定をしてきました。
たしかに左耳が少し緩かったのですが、普段は別のイヤホンではOK判定になっておりました。
試しに左耳のイヤーチップをM→Sサイズにダウンしたところ、「良好なフィット感」判定になりました。
普段イヤホンのチップが合ってないけど、OK判定になってる人は試してみるとジャストフィット感が得られると思います。
ノイキャン性能は非常に高い


ノイキャン性能もめっちゃ高かったです。
試しに騒がしいカフェで使いましたが、ほぼ無音に近い状態に持っていきます。
ノイキャンは遮音性が高いと言うよりもデジタル処理で音を減衰するイメージです。
ただノイキャンをオンにすると、音楽が少しデジタル加工されたような音に変化するので、音楽を純粋に楽しみたい場合はノイキャンオフが良いかもしれません。
ゲームモードや外音取り込みモード


ゲームモードや外音取り込みモードもありました。
ゲームモードに関しては、僕がゲームをしないので詳しくレビューはできませんが、FPSなどのゲームをやる方でも安心だと思います。
外音取り込みについては少しデジタル特有の加工感は感じますが、精度も高くカナル型イヤホンでありながら付けっぱなしにしても周囲の状況が確認できました。
マイク性能は非常に高い
さすが録音機能が売りのワイヤレスイヤホンだけあって、マイク性能は最高水準です。
空調のホワイトノイズがある環境でも声だけをクリアに拾ってくれました。
もともとビジネス用途に向いておりますが、テレワークや在宅ワークには最適だと感じました。
マルチポイント対応


本機はマルチポイントにも対応しており、2台の機器を同時接続可能です。
Bluetooth 5.2のおかげで接続の安定性や切り替えも素早く不満もありませんでした。
2台同時接続したい方にもおすすめできると感じます。
viaim RecDot購入がおすすめな人


viaim RecDotの購入がおすすめな人な人は以下だと思いました。
- 会議や会話の録音をして文字起こししたい
- 取材などのコンパクトな録音機器が欲しい
- 高性能なワイヤレスイヤホンが欲しい
- ワイヤレスイヤホンでマイク性能を特に重視する
こんな方には間違いなく、ドンピシャでハマると思います。
またPixelなどの文字起こしと何が違うの?って思うかもですが、できることは同じで精度も変わらないです。
スマホで文字起こしするか、ワイヤレスイヤホンに録音して文字起こしするかなので、どっちが優れているとかは無く、個人の使いやすいほうや使い分けに便利だと感じました。
(まとめ)viaim RecDotレビュー
以上がviaim RecDotのレビューでした。
正直、ICレコーダーとしてもワイヤレスイヤホンとしても優秀でどっちを推してレビューするか迷いました。
おすすめの使い方ですが普段はワイヤレスイヤホンとして使って、会議や取材などではICレコーダー用途として使うのが便利です。
音質やノイキャン性能も高いので、高級ワイヤレスイヤホンとしてメインで使うのもアリと感じました。
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