ガジェットブロガーのシンゴです(@go5shingo)
近年、アクションカメラは、様々な活動や瞬間を捉えるためのツールとして、その人気を増しています。
特に、革新的な製品で知られるInsta360は、アクションカメラ市場における主要なプレーヤーの一つです。
本稿では、Insta360のラインナップから、超小型で多才なInsta360 GO 3と、より伝統的なアクションカメラでありながら高画質に特化したInsta360 Aceを詳細に比較します。
読者の皆様がご自身のニーズや好みに合わせて最適なモデルを選択できるよう、両機種の特徴、仕様、利点、欠点などを徹底的に解説します。


Insta360 GO 3の詳細な概要

主な特徴と利点
Insta360 GO 3の最も際立った特徴はその超小型・軽量設計です。カメラ本体の重量はわずか35g 。
このため、携帯性に非常に優れており、他のカメラでは考えられないようなユニークな場所に簡単に取り付けることができます。
例えば、ペットの首輪や衣類に装着して、普段とは異なる視点からの映像を手軽に撮影することが可能です。この小ささと軽さによって、撮影の自由度が格段に向上し、より創造的な映像表現を追求できるでしょう。

GO 3には、単体で機能する超小型カメラに加えて、多機能なAction Podが付属しています 。
Action Podは、カメラの充電器としての役割に加え、リモートコントロールやライブプレビュー用のフリップタッチスクリーンとしても機能します。
このAction Podがあることで、GO 3は単なる小型カメラ以上の、より本格的なアクションカメラとしての使いやすさを獲得します。
例えば、離れた場所に設置したGO 3の映像をAction Podの画面で確認しながら撮影を開始したり、設定を変更したりすることが可能です。このモジュール設計は、GO 3の汎用性を大きく高める要因となっています。

また、GO 3は磁気マウントシステムを採用しており、Magnet Pendant、Easy Clip、Pivot Standといった多様なアクセサリーが付属しています 。これらのアクセサリーと磁気マウントの組み合わせにより、様々な角度からの撮影が容易になります。
例えば、Magnet Pendantを使用すれば、衣服の下に装着してハンズフリーのPOV(主観視点)映像を簡単に撮影できます。
Easy Clipを使えば、帽子やペットの首輪など、様々な場所に取り付けることが可能です。これらの付属品は、GO 3の創造性をさらに広げるための重要な要素と言えるでしょう。
動画撮影能力については、最大2.7Kの解像度に対応しており、Insta360独自のFlowStateスタビライゼーション機能により、非常に滑らかな映像を記録できます 。
2.7Kの解像度は、多くのソーシャルメディアプラットフォームや個人的な用途においては十分な画質を提供します。
FlowStateスタビライゼーションは、激しい動きの中でも映像のブレを効果的に抑制し、ジンバルのような安定した映像を実現します
。これにより、アクションシーンや動きながらのVlog撮影でも、見やすい映像を簡単に得ることができます。
さらに、GO 3は水深5mまでの防水性能を備えています 。この防水性能により、浅瀬での水中撮影など、水に関連するアクティビティでの利用範囲が広がります。
ただし、水中での使用には、付属のレンズガードをしっかりと装着する必要があります。
スペック
Insta360 GO 3の主な仕様は以下の通りです。
Insta360 GO 3のスペック
- 解像度とフレームレート: 最大2.7K (2720×1536) @ 30fps、1440P (2560×1440) @ 50fps、1080P (1920×1080) @ 50fps 。
- センサーサイズ: CMOSセンサー(一部情報源ではサイズ非公開)。公式情報など一部では具体的なセンサーサイズの記載がないことから、他のアクションカメラと比較して小型である可能性が考えられます。
- 絞り: F2.2 。
- バッテリー持続時間: カメラ単体で約45分、Action Podと組み合わせることで最大約170分 。Action Podを使用することでバッテリー駆動時間が大幅に延長される点は、長時間の撮影を計画するユーザーにとって大きなメリットとなります。
- 重量: カメラ本体35.5g、Action Pod 96.3g 。
- 防水性能: カメラ本体は水深5mまで、Action PodはIPX4の防沫性能 。
- ストレージ: 32GB、64GB、128GBの内蔵ストレージ 。外部ストレージに対応していない点は、長時間の高画質撮影を планирующих ユーザーにとっては制約となる可能性があります。
メリット
Insta360 GO 3の主なメリットは以下の通りです。
メリット
- 超小型・軽量: 持ち運びや取り付けが非常に容易で、様々な場所に設置してユニークな視点からの撮影が可能です 。
- 多才な磁気マウントと付属品: 創造的なアングルでの撮影を可能にする磁気マウントシステムと豊富な付属品が同梱されています 。
- フリップタッチスクリーン搭載の多機能Action Pod: 撮影時のフレーミングや設定変更が容易なフリップタッチスクリーンを備えたAction Podは、充電、リモートコントロール、ライブプレビューの機能も兼ね備えています 。
- ソーシャルメディアや個人的な利用に十分な2.7K動画品質: ほとんどの用途において十分な画質を提供します 。
- 水深5mまでの防水性能: 水中での撮影も楽しめます 。
- 従来モデルからのバッテリー持続時間の向上: 特にAction Podとの組み合わせでは、長時間の撮影が可能です 。
- 使いやすさと直感的な編集アプリ: 初心者でも扱いやすく、撮影後の編集も容易に行えます 。
- ハンズフリーのPOV撮影が可能: Magnet Pendantなどの付属品を利用することで、手軽に主観視点の映像を撮影できます 。
デメリット
Insta360 GO 3にはいくつかのデメリットも存在します。
デメリット
- 最大動画解像度が2.7K: 4K動画撮影には対応していません 。高画質動画を重視するユーザーにとっては、物足りない可能性があります。
- 外部ストレージ非対応: 内蔵ストレージのみのため、長時間の高画質撮影には容量の制約があります 。
- 低照度下での動画性能: 明るい場所での撮影には適していますが、暗い場所での画質は他の高性能アクションカメラに劣る可能性があります 。
- 磁気マウントの信頼性: 非常にアクティブな状況下では、磁気マウントが外れてしまう可能性があります 。激しい動きを伴うスポーツなどでの使用には注意が必要です。
- 内蔵マイクの品質: 騒がしい環境下では、内蔵マイクの音質が十分でない場合があります 。
- カメラ本体のバッテリーは交換不可: 長時間撮影を行う場合は、Action Podが必須となります 。
- Action Podのインターフェース: 一部のユーザーには、Action Podの操作インターフェースがやや複雑に感じられる場合があります 。
ターゲットユーザーと最適な用途
Insta360 GO 3は、以下のようなユーザーや用途に特におすすめです。
購入すべき人
- ユニークなアングルやBロール映像を求めるVloggerやコンテンツクリエイター 。
- 軽量で持ち運びやすいカメラで旅の思い出を記録したい旅行者 。
- サイクリング、ハイキング、ペットとの触れ合いなど、ハンズフリーのPOV撮影を楽しみたい個人。
- 最先端の画質よりも、使いやすさや携帯性を重視するユーザー 。
- コンテンツ制作におけるサブカメラや「B」カメラを探しているクリエイター 。

Insta360 Aceの詳細な概要

主な特徴と利点
Insta360 Aceの主な特徴は、その優れた画質にあります。
より大型のセンサー(Aceは1/2インチ、Ace Pro/Ace Pro 2は1/1.3インチ)を搭載しており 、これにより、特に低照度環境下でのパフォーマンスが向上しています。センサーサイズの大きさは、より多くの光を取り込むことを可能にし、ノイズの少ないクリアな映像を実現します。
動画解像度も高く、特定のAceモデル(Ace Pro/Ace Pro 2)では最大8Kでの撮影が可能です 。
これは、プロフェッショナルな用途や、将来的な視聴環境の変化を見据えた高解像度での記録を求めるユーザーにとって大きな魅力となります。

Aceシリーズは、フリップタッチスクリーンを搭載しており、特にVlog撮影時のフレーミングが容易に行えます 。
自撮りや、通常では難しいアングルからの撮影も、画面を確認しながら簡単に行うことができます。このフリップスクリーンは、撮影の自由度を高め、より多様な映像表現を可能にします。
特にAce Proモデルでは、PureVideoのような機能により、低照度下での性能がさらに向上しています 。
これにより、暗い場所や夜間でも、ノイズを抑えつつ明るく鮮明な映像を撮影できます。
GO 3と同様に、FlowStateスタビライゼーションとHorizon Lock機能も搭載されており、動きの激しいシーンでも滑らかで水平を保った映像を撮影できます 。
これにより、アクションスポーツなどのアクティビティでも、プロフェッショナルな品質の映像を手軽に得ることができます。
Aceの大きな利点の一つは、バッテリーが取り外し可能であることです 。
予備のバッテリーを用意しておけば、長時間の撮影でもバッテリー切れの心配をせずに済みます。これは、GO 3のカメラ本体のバッテリーが交換不可である点と比較して、大きなアドバンテージとなります。
さらに、Aceは外部マイクのサポート(別売りのアダプターが必要)に対応しています 。
これにより、Vlog撮影やプロの映像制作など、より高音質な音声が必要な場合に、外部マイクを利用することができます。
スペック
Insta360 Aceの主な仕様は以下の通りです(モデルによって若干の差異があります。ここでは基本的なAceモデルを中心に記載し、Proモデルとの大きな違いは別途言及します)。
スペック
- 解像度とフレームレート: 例えば4K @ 60fpsなど(Proモデルではさらに高解像度に対応)。
- センサーサイズ: Aceは1/2インチ、Proモデルは1/1.3インチ 。Proモデルの方がより大型のセンサーを搭載しています。
- 絞り: AceはF2.4、ProモデルはF2.6 。
- バッテリー持続時間: 約100分(解像度やモデルによって変動)。
- 重量: 約177-180g 。GO 3と比較してやや重くなります。
- 防水性能: 水深10mまで(ダイブケースなし)。
- ストレージ: microSDカード(最大1TB)に対応 。外部ストレージに対応しているため、長時間の高画質撮影も安心です。
メリット
Insta360 Aceの主なメリットは以下の通りです。
メリット
- 優れた画質: 特にProモデルでは、大型センサーと高解像度により、非常に高画質な映像が得られます 。
- 良好な低照度性能: 特にProモデルは、暗い場所でもノイズの少ないクリアな映像を撮影できます 。
- フリップタッチスクリーン: 自撮りやローアングル撮影など、様々な状況でフレーミングが容易です 。
- バッテリー交換可能: 長時間撮影でも、予備バッテリーがあれば安心です 。
- microSDカードによるストレージ拡張: 容量を気にせず、高画質動画を長時間記録できます 。
- 外部マイクサポート: より高音質な音声収録が可能です(アダプターが必要)。
- 堅牢な防水設計: 過酷な環境下でも安心して使用できます 。
- Active HDRやPureVideoなどの高画質化機能: よりダイナミックレンジの広い、美しい映像を撮影できます(Proモデル)。
デメリット
Insta360 Aceにもいくつかのデメリットが見られます。
デメリット
- GO 3よりも大型で重い: 携帯性や隠密性ではGO 3に劣ります。身体への装着も、GO 3ほど手軽ではありません 。
- バッテリー持続時間: GO 3をAction Podと組み合わせて使用した場合と比較すると、バッテリー持続時間が短くなる可能性があります 。
- 録画開始の遅延: 一部のユーザーから、録画開始に若干の遅延があるとの報告があります 。
- フリップスクリーンの耐久性: 極端な条件下では、フリップスクリーンが破損するリスクが考えられます 。
- 価格: GO 3と比較して、特にProモデルは高価です 。
- 磁気マウントの強度: 一部の競合製品と比較して、磁気マウントの強度がやや弱いという意見があります 。
- フロントスクリーンの不在: フリップスクリーンを自撮り以外で使用している場合、正面からのプレビュー画面はありません(一部モデルには小型のステータス画面あり)

徹底比較:Insta360 GO 3 vs Insta360 Ace
類似点
Insta360 GO 3とInsta360 Aceは、どちらもInsta360の優れたアクションカメラであり、いくつかの共通点を持っています。
類似点
- FlowStateスタビライゼーション: 両機種とも、Insta360独自のFlowStateスタビライゼーション機能を搭載しており、動きの激しいシーンでも滑らかな映像を撮影できます 。
- 防水性能: 両機種とも防水性能を備えています(GO 3はレンズガード装着時)。
- フリップタッチスクリーン: 両機種とも、撮影時のフレーミングに便利なフリップタッチスクリーンを搭載しています(GO 3はAction Pod経由)。
- 磁気マウントシステム: アクセサリーの着脱が容易な磁気マウントシステムを採用しています 。
- 多様な撮影モード: タイムラプスやスローモーションなど、様々な撮影モードを搭載しています 。
- 専用アプリ: 撮影した映像の編集やカメラの操作が可能な専用アプリが用意されています 。
相違点
一方で、Insta360 GO 3とInsta360 Aceの間には、いくつかの重要な違いがあります。
違い
- サイズと重量: GO 3はAceと比較して、大幅に小型で軽量です 。
- 動画解像度: Aceはより高解像度に対応しており(Proモデルでは最大8K)、GO 3の最大2.7Kを上回ります 。
- 低照度性能: Ace(特にProモデル)は、一般的にGO 3よりも低照度環境下での性能が高いです 。
- ストレージ: GO 3は内蔵ストレージのみですが、AceはmicroSDカードによるストレージ拡張に対応しています 。
- バッテリー: GO 3のカメラ本体のバッテリーは交換できませんが、Aceは交換可能なバッテリーを採用しています 。ただし、GO 3はAction Podとの組み合わせでバッテリー駆動時間が大幅に延長されます 。
- マイク: Aceは内蔵マイクの性能が高く、外部マイク(アダプターが必要)にも対応していますが、GO 3のオーディオ機能はより基本的なものです 。
- 価格: GO 3は一般的にInsta360 Ace(特にProモデル)よりも手頃な価格で購入できます 。
- フォームファクター: GO 3は親指サイズのユニークなカメラと分離型のAction Podで構成されていますが、Aceはより伝統的なアクションカメラの形状をしています 。
- フロントスクリーン: Ace(およびProモデル)には小型のフロントステータススクリーンがありますが、GO 3はプレビューにAction Podのスクリーンを使用します 。
項目 | Insta360 GO 3 | Insta360 Ace(基本モデル) |
解像度 | 最大2.7K (2720×1536) @ 30fps | 最大4K @ 60fps(Proモデルは最大8K) |
フレームレート | 最大50fps (1080P/1440P) | 最大60fps (4K)(Proモデルはさらに高フレームレート) |
センサーサイズ | CMOS(一部非公開) | 1/2インチ(Proモデルは1/1.3インチ) |
絞り | F2.2 | F2.4(ProモデルはF2.6) |
バッテリー持続時間 | カメラ単体:約45分<br>Action Pod併用:約170分 | 約100分(解像度により変動) |
防水性能 | カメラ本体:水深5m<br>Action Pod:IPX4防沫 | 水深10m |
重量 | カメラ本体:35.5g<br>Action Pod:96.3g | 約177-180g |
ストレージ | 内蔵32GB/64GB/128GB | microSDカード(最大1TB) |
マイク | 内蔵ステレオマイク | 内蔵3マイク、外部マイク対応(アダプター必要) |
タッチスクリーン | Action Podにフリップタッチスクリーン搭載 | フリップタッチスクリーン搭載 |
外部マイクサポート | 不明 | 対応(アダプター必要) |
価格(概算開始価格) | 比較的安価 | GO 3より高価(Proモデルはさらに高価) |
どちらがおすすめ?ユーザー別推奨
ここではInsta360 GO 3とInsta360 Aceのどちらがおすすめかについてユーザー別に解説します。
Insta360 GO 3がおすすめのユーザー
- 超小型・軽量を重視するユーザー: 携帯性や装着の手軽さを最優先する方には、GO 3が最適です 。
- ユニークなPOV撮影や創造的なアングルを求めるユーザー: 他のカメラでは難しい視点からの映像を手軽に撮影したい方におすすめです 。特にソーシャルメディア向けのコンテンツ制作に適しています。
- 初心者や手軽にアクションカメラを始めたいユーザー: 操作が簡単で、直感的に使えるカメラを探している方におすすめです 。
- 予算を抑えたいユーザー: Aceと比較して、より手頃な価格で購入できます 。
- Action Podの利便性を重視するユーザー: 拡張されたバッテリー寿命や、より大きな画面でのプレビュー、リモートコントロール機能などを活用したい方におすすめです 。

Insta360 Aceがおすすめのユーザー
- より高い動画解像度と全体的な画質を重視するユーザー: 4K以上の高画質動画や、より美しい映像を求める方には、Ace(特にProモデル)が適しています 。
- 様々な照明条件下での撮影を想定しているユーザー: 低照度環境下でも優れた性能を発揮するため、屋内や夜間の撮影が多い方におすすめです 。
- Vlog撮影や音声品質を重視するコンテンツクリエイター: フリップスクリーンによるフレーミングのしやすさや、外部マイクによる高音質録音を求める方におすすめです 。
- 長時間の撮影やストレージ容量を重視するユーザー: 交換可能なバッテリーやmicroSDカードによるストレージ拡張により、長時間の撮影にも安心して臨めます 。
- より伝統的なアクションカメラの操作感や堅牢性を好むユーザー: GO 3のユニークな形状よりも、一般的なアクションカメラの形状に慣れている方におすすめです 。

結論
Insta360 GO 3とInsta360 Aceは、それぞれ異なる強みを持つアクションカメラです。
GO 3は、その超小型・軽量という特性を活かし、携帯性やユニークな撮影アングルを求めるユーザーに最適です。
一方、Aceは、より高い画質と多様な機能を備えており、本格的な映像制作や、あらゆる環境下での撮影に対応できる汎用性を求めるユーザーにおすすめです。
どちらのカメラが最適かは、最終的にはユーザーの主な撮影目的、重視する機能、そして予算によって決まります。
ご自身の撮影スタイルや用途を考慮し、それぞれのカメラのメリットとデメリットを比較検討することで、最適な一台を見つけることができるでしょう。







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