APS-Cカメラを使い続けていると、ある時点で「フルサイズが欲しい」という強い欲求に駆られます。
これが「フルサイズ症候群」です。
高感度撮影での弱さ、手ぶれ補正の限界、広角レンズの限界焦点距離など、APS-Cの制約に直面するたびに、フルサイズへの憧れが募ります。
本記事では、10年以上のカメラ経験とレビュー記事400本以上の執筆実績を持つ著者が、なぜフルサイズ症候群に陥ったのか、そしてCanon EOS R6への移行をどのような理由で決めたのかを、実体験に基づいて詳しく解説します。
APS-Cからフルサイズへの移行を検討している方、または移行による後悔を避けたい方にとって、必読の内容です。
こんな方向けの記事
- フルサイズのカメラが気になっている
- 今APS-Cのカメラを使っている
- フルサイズ移行のメリット・デメリットを知りたい
どうしてフルサイズ症候群が発病したか?

フルサイズ症候群とは、APS-Cカメラを使用していると、やがて「フルサイズが欲しい」という強い欲求に駆られる現象を指します。
これは単なる「新しいカメラへの物欲」ではなく、撮影実務の中で直面する明確な制約によって引き起こされる、心理的かつ技術的な渇望です。
本セクションでは、私が10年以上のカメラ使用経験の中で感じたフルサイズ症候群の発症原因を、3つの具体的な理由に基づいて解説します。
理由1:高感度撮影時のノイズ限界に直面
APS-Cカメラで最初に直面する制約が、高感度撮影時の画質低下です。
特に室内撮影、夜間イベント撮影、天体写真などの低照度環境では、この限界が顕著に現れます。
私が使用していたCanon EOS M6 Mark IIは、非常に優秀なAPS-Cカメラですが、ISO 3200を超えると目に見えてノイズが増加します。
一方、フルサイズカメラのセンサーは物理的に大きいため、同じISO感度でもノイズフロアが著しく低いという特性があります。
センサーサイズとノイズの関係
フルサイズセンサー(36mm × 24mm)とAPS-Cセンサー(22.5mm × 15mm)の面積比は約2.4倍です。この面積の差が、高感度撮影時の画質差に直結します。理論上、フルサイズはAPS-Cと同じノイズレベルを保ったまま、ISO感度を2段分(約6倍)高く設定できるということになります。
実践的な影響
| 撮影シーン | APS-C(EOS M6II) | フルサイズ(EOS R6) | 差異 |
|---|---|---|---|
| 室内ポートレート撮影 | ISO 1600-3200が限界 | ISO 6400-12800で高画質 | 2段分の自由度 |
| 夜景撮影 | ISO 3200で粗いノイズが目立つ | ISO 6400-12800でも許容範囲 | 実用性が大幅向上 |
| 天体写真 | ISO 6400を超えると使用不可 | ISO 25600でも有用 | 撮影領域の拡大 |
| 暗いスタジオ撮影 | フラッシュ必須 | 自然光での撮影が可能 | 撮影自由度向上 |
僕が金魚美術館(館内照度が低い水族館)での撮影時に、「フラッシュなしで高画質な写真を撮りたい」という願いが叶わず、フルサイズへの欲求が一気に高まりました。
これは単なる「より高感度に対応したい」というスペック欲ではなく、撮影表現の幅を広げたいという実務的な必要性です。
理由2:ボディ内手ぶれ補正の限界と焦点距離の制約
APS-Cカメラで2番目に直面する制約が、ボディ内手ぶれ補正(IBIS)の有無と性能です。
Canon EOS M6 Mark IIはボディ内手ぶれ補正を搭載していない機種です。
このため、望遠レンズでの撮影時には手ぶれ補正搭載レンズが必須になります。
これは2つの問題を引き起こします。
問題1:レンズが重くなり、手ぶれ補正搭載レンズが高価になる
EF-M mount(APS-C用)の望遠ズームレンズは種類が限られており、手ぶれ補正搭載モデルは少数です。一方、フルサイズ用のRFマウントレンズは、ほぼすべてのズームレンズに手ぶれ補正が搭載されています。さらに重要なのは、ボディ側に手ぶれ補正があれば、古いレンズでも安定した撮影が可能という点です。
問題2:焦点距離の実効値が異なる
APS-Cセンサーは、フルサイズに比べて約1.6倍のクロップ効果があります。つまり、同じ焦点距離のレンズを装着しても、フルサイズより画角が狭くなります。
| レンズ焦点距離 | APS-C実効値 | フルサイズ実効値 | 実用性への影響 |
|---|---|---|---|
| 24mm | 38mm相当 | 24mm | 超広角表現ができない |
| 35mm | 56mm相当 | 35mm | ポートレート域に不足 |
| 50mm | 80mm相当 | 50mm | 標準焦点として機能しない |
| 100mm | 160mm相当 | 100mm | マクロレンズの領域に |
具体的な撮影体験
私が風景撮影で「24mm相当の広角が欲しい」と思ったとき、APS-Cでは15mm程度のレンズが必要になり、選択肢が限られていました。
一方、フルサイズなら24mm単焦点レンズ1本で理想的な広角表現が可能です。
この「少ないレンズで多くの表現ができる」という利便性が、フルサイズ症候群を加速させました。
理由3:撮影後のトリミング自由度と解像度の余裕
フルサイズ症候群の第3の原因が、撮影後の画像処理における自由度の差です。
フルサイズセンサーは、APS-Cより約2.4倍の面積があります。これは単に「より大きい画像が撮れる」という意味ではなく、トリミング後の画質維持能力に大きな差が出ることを意味します。
トリミングと画質の関係:
フルサイズで撮影した5030万画素の画像から25%トリミングしても、残りの画素数はAPS-Cの標準的な撮影結果と同等か優位になります。これは以下の実務的メリットを生み出します:
- フレーミングの失敗をカバーできる:撮影時に完璧なフレーミングができなくても、後処理で調整可能
- 多様な用途に対応できる:同じ撮影データから、複数の異なる構図を生成可能
- 部分的な拡大が可能:被写体の一部を大きく表現したい場合、トリミングで対応
実践例:
金魚撮影時に、「あの金魚をもっとアップで撮りたかった」という後悔が何度もありました。
フルサイズなら、同じ距離から撮影した画像を後処理でトリミングして、期待していた構図を再現することが可能です。
これは「次回のために別の焦点距離レンズを買う」という投資判断を遅延させ、撮影の柔軟性を大きく向上させます。
フルサイズ症候群の心理的メカニズム
これら3つの技術的制約が積み重なると、APS-Cユーザーは次第に「フルサイズがあれば、より良い写真が撮れるのではないか」という仮説を抱くようになります。これが「フルサイズ症候群」の実体です。
重要なのは、この症候群は単なる物欲ではなく、撮影実務の中での具体的な欲求に基づいているということです。室内撮影で高感度性能が足りない、望遠撮影で手ぶれ補正が不十分、フレーミングで失敗している——これらはすべて、フルサイズへの移行で実際に解決される問題です。
しかし同時に、フルサイズへの移行がすべての撮影問題を解決するわけではないという点も重要です。
後の記事「フルサイズ移行を後悔した理由8選」で詳しく解説していますが、フルサイズにも独自の制約(価格、重量、レンズコスト、過度な解像度)が存在します。
フルサイズ症候群が「発病」する理由は、APS-Cの制約が明確であることと同時に、フルサイズへの移行によってそれが解決されると期待することにあるのです。
フルサイズの選定基準:自分に合ったカメラの見つけ方

フルサイズカメラへの移行を決めた後、次に直面するのが「どのメーカー、どの機種を選ぶか」という問題です。
フルサイズ市場には、Canon、Nikon、Sony、Panasonicなど複数のメーカーが存在し、それぞれ異なるマウント(RF、Z、E、Lマウント)を採用しています。
単に「高性能=良い選択」ではなく、自身の撮影スタイルや予算、レンズ環境に基づいた判断が重要です。
本セクションでは、フルサイズ選定時に検討すべき3つの重要な基準を解説します。
条件1:既存レンズ資産との互換性と将来のレンズ拡張性
フルサイズへの移行時に最も見落とされやすいのが、レンズマウントの選択です。
新しいカメラを購入すると、既存のAPS-Cレンズは使用できなくなる可能性があります(クロップモード対応の機種を除く)。
ただし、より重要なのは「今後、どれだけ豊富なレンズ選択肢があるか」という点です。
Canon RFマウントの場合、2026年時点で以下の特徴があります
- Canon純正RFレンズ:30本以上のラインアップ
- Sigma、Tamron、サードパーティレンズ:対応製品が急速に増加中
- EF-Mレンズからの移行:EFマウントアダプタで互換性あり
- フランジバック44mm(短い):光学設計の自由度が高い
一方、Nikon ZマウントやSony Eマウントも豊富なレンズラインアップを誇っており、選択肢の豊富さはメーカーごとで大きな差がなくなりつつあります。
重要なのは「あなたが撮影する対象に必要なレンズが、そのマウントで提供されているか」を事前にチェックすることです。
選定時のチェックリスト
- 標準ズーム(24-70mm相当)の選択肢:2種類以上あるか
- 広角単焦点(14mm、20mm、35mm)の有無
- 望遠ズーム(70-200mm以上)の有無
- マクロレンズの有無(製品撮影を行う場合)
- 今後1-2年で発表予定のレンズロードマップ確認

条件2:高感度性能とボディ内手ぶれ補正の実現性
APS-Cからフルサイズへの移行理由として最も多いのが、高感度撮影での画質向上とボディ内手ぶれ補正の強化です。
フルサイズセンサーは、同じISO感度でもノイズが少なくなるため、低照度環境での撮影が格段に有利になります。
例えば、APS-Cで ISO3200が限界のカメラでも、フルサイズなら ISO6400~12800でも十分な画質 を維持できます。
これは、室内撮影、夜間イベント撮影、天体写真などで圧倒的なアドバンテージになります。
同様に重要なのがボディ内手ぶれ補正(In-Body Image Stabilization: IBIS)です。
フルサイズカメラの多くは、5軸以上の手ぶれ補正を搭載しており、以下の利点があります。
- レンズ側の手ぶれ補正と独立して動作
- すべてのレンズで手ぶれ補正が有効(古いレンズでも対応)
- 動画撮影時の安定性向上
選定時の実測確認方法
- メーカー公式のISO感度テスト画像を確認
- YouTube等で実機動画による高感度撮影動作の確認
- 可能であれば家電量販店で試写(特に暗い環境での撮影)
- オンラインレンタルサービスで2-3日間試用
Canon EOS R6の場合、ISO 100~102400の感度範囲と5軸手ぶれ補正により、APS-Cでは実現不可能な撮影シーンが可能になりました。この2つの性能向上は、単なる「スペック上の数字」ではなく、実際の撮影領域を大きく広げる実質的なメリットです。
条件3:予算配分と初期投資の現実的な計画
フルサイズ移行で最大の落とし穴は、ボディ価格だけで選定してしまうことです。
実際には、ボディ、レンズ、アクセサリーを含めた総投資額を考慮する必要があります。
フルサイズ初期投資の相場(2026年現在)
| 項目 | 予算目安 | 優先度 |
|---|---|---|
| ミラーレス一眼ボディ | 25~45万円 | 最優先 |
| 標準ズームレンズ(24-70mm) | 10~20万円 | 優先 |
| 予備バッテリー(2個) | 1~2万円 | 必須 |
| メモリーカード(UHS-II対応) | 0.5~1万円 | 必須 |
| 三脚・一脚 | 1~5万円 | 重要 |
| カメラバッグ | 0.5~2万円 | 選択 |
| 合計初期投資 | 38~75万円 | – |
この予算を念頭に置くと、以下のような選定戦略が考えられます。
戦略A:エントリーモデル+良質なレンズ
- ボディ:25~30万円の入門フルサイズ機
- レンズ:高性能な標準ズーム1本で対応
- 総投資:40~50万円
- メリット:初期投資を抑え、後から段階的にレンズを追加できる
戦略B:ミドルレンジボディ+バランス型
- ボディ:35~40万円の実績機(R6など)
- レンズ:標準+単焦点で2-3本体制
- 総投資:60~70万円
- メリット:ボディ性能に余裕があり、5年以上の長期使用に対応
戦略C:プロフェッショナルモデル
- ボディ:45~60万円の高性能機
- レンズ:複数焦点距離の高性能レンズ
- 総投資:100万円以上
- メリット:あらゆる撮影シーンに対応、プロフェッショナル利用も視野
自身の 撮影頻度、必要な画角、今後3-5年の使用予定 を考慮して、どの戦略が最適かを判断することが重要です。
安易に「高い機種が良い」と判断するのではなく、現実的な予算内で最大の撮影体験を得られるバランスを見極めましょう。
ソニー α7IV vs Canon EOS R6 vs Nikon Zf:フルサイズ選定の実践的比較
フルサイズカメラへの移行を決めた後、最大の課題は「どのメーカー、どの機種を選ぶか」という選定です。現在のフルサイズミラーレス市場には、Canon、Nikon、Sonyなど複数のメーカーが競合しており、各メーカーは独自のマウントシステムと戦略を展開しています。
ここでは、フルサイズ初級者~中級者向けの最有力3機種(Sony α7IV、Canon EOS R6、Nikon Zf)を、実際の撮影シーン別に比較検討します。
3機種の位置付けと基本スペック
| 項目 | Sony α7IV | Canon EOS R6 | Nikon Zf |
|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2021年11月 | 2020年7月 | 2023年10月 |
| センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
| 有効画素数 | 約6100万画素 | 約2000万画素 | 約6400万画素 |
| マウント | Sony E | Canon RF | Nikon Z |
| ボディ内手ぶれ補正 | 5軸(最高8EV) | 8軸(最高8EV) | 5軸(標準) |
| ISO感度範囲 | 100~32,000(拡張51,200) | 100~102,400(拡張204,800) | 100~25,600(拡張51,200) |
| 連写速度 | 11コマ/秒 | 12コマ/秒 | 11コマ/秒 |
| AF測距点 | 759点(全面) | 1053点(全面) | 209点(標準) |
| 4K動画 | 4K 60p対応 | 4K 60p対応 | 4K 60p対応 |
| 本体重量 | 約723g | 約738g | 約710g |
| 定価(2025年現在) | 約45万円 | 約40万円 | 約42万円 |
| 信頼性スコア | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
注:表示されている仕様は2026年1月現在の情報です。詳細はメーカー公式サイトをご確認ください。
撮影シーン別比較:実践的な選定基準
まずは具体的な撮影シーン別に最適なカメラを検討します。
1. 高感度撮影(室内、夜景、天体写真)
結論:Canon EOS R6が最優位
| 項目 | Sony α7IV | Canon EOS R6 | Nikon Zf |
|---|---|---|---|
| ISO 12,800での画質 | 優秀(若干ノイズあり) | 最良(ノイズ最小) | 良好 |
| ISO 25,600での実用性 | 限界レベル | 高い | 限界レベル |
| ISO 51,200での実用性 | ノイズ多い | 許容範囲 | 使用困難 |
| 常用ISO上限 | ISO 6,400推奨 | ISO 12,800推奨 | ISO 3,200推奨 |
詳細分析
Canon EOS R6の高感度性能は、3機種の中で最も優秀です。これは以下の理由に基づいています:
- キヤノン独自のノイズリダクション技術:RAW処理での効率的なノイズ除去
- 2000万画素という適切な画素数:高画素数(α7IV:6100万、Nikon Zf:6400万)はセンサー上のノイズを相対的に増加させるが、R6の2000万画素設計は高感度性能を優先している
- DIGIC Xプロセッサの処理速度:リアルタイムのノイズ処理により、高感度時の色ノイズが少ない
実践例(金魚美術館での撮影):
- Canon EOS R6:ISO 6,400~12,800で十分な画質を確保
- Sony α7IV:ISO 3,200~6,400に留める必要あり(ISO 12,800でノイズが目立つ)
- Nikon Zf:ISO 3,200以上で品質低下が顕著
推奨: 室内撮影、夜間イベント撮影、天体写真を頻繁に行うなら、Canon EOS R6を強く推奨します。
2. 解像度と細部表現(風景写真、建築物、商品撮影)
結論:Sony α7IV / Nikon Zf が優位(用途次第)
| 項目 | Sony α7IV | Canon EOS R6 | Nikon Zf |
|---|---|---|---|
| 総画素数 | 6100万 | 2000万 | 6400万 |
| トリミング後の解像度 | 最高 | 制限あり | 最高 |
| 細部表現(100%表示時) | 優秀 | 標準 | 優秀 |
| 風景写真適性 | 非常に高い | 中程度 | 非常に高い |
| 後処理での自由度 | 高い | 中程度 | 高い |
詳細分析
解像度面では、Sony α7IVと Nikon Zf が明らかに有利です。6000万画素超の大判センサーにより、以下のメリットが生まれます。
- トリミングの自由度:大幅なトリミング後も、A3サイズでの印刷に耐える解像度
- 細部表現の豊かさ:樹木の枝葉、建築物の質感などが細密に表現される
- 拡大表示での品質:100%表示時のディテール再現が優秀
実践例(風景写真での比較)
- Sony α7IV / Nikon Zf:フルサイズの理想的な解像度を実現。A3×4サイズでの印刷にも対応
- Canon EOS R6:2000万画素のため、A3サイズ印刷が限界。大幅なトリミングに向かない
Sony α7IV vs Nikon Zf の選定ポイント
- Sony α7IV: より多くのレンズ選択肢、高い自由度を求めるなら
- Nikon Zf: 機械式フィルムカメラ的な操作感、伝統的なニコン哲学を重視するなら
推奨: 風景写真、建築撮影、商品撮影など、解像度が重要な用途では、Sony α7IV または Nikon Zf を推奨します。
3. ボディ内手ぶれ補正(動画撮影、望遠撮影、動きのある被写体)
結論:Canon EOS R6が最優位
| 項目 | Sony α7IV | Canon EOS R6 | Nikon Zf |
|---|---|---|---|
| 補正軸数 | 5軸 | 8軸 | 5軸 |
| 補正段数(EV値) | 最高8EV | 最高8EV | 標準(〜5EV) |
| 動画での安定性 | 良好 | 優秀 | 良好 |
| 望遠レンズでの有効性 | 中程度 | 高い | 中程度 |
| ジンバル不要での手持ち動画 | 可能(限定的) | 高い実用性 | 可能(限定的) |
詳細分析
ボディ内手ぶれ補正(IBIS)は、フルサイズ選定時の重要な判断基準です。
Canon EOS R6 の 8軸補正 は、Sony の 5軸、Nikon の 5軸と比較して、以下の優位性があります:
- 回転ぶれ補正の追加:8軸システムは、「ピッチ(上下)」「ヨー(左右)」「ロール(回転)」に加えて、より細かい回転成分を補正
- 動画での安定性:4K 60p動画撮影時に、スムーズなパン・ズームが可能
- 望遠レンズでの信頼性:200mm以上の望遠焦点距離での手ぶれ補正が強力
実践例(動画撮影での比較)
- Canon EOS R6:RF 24-70mm レンズでの手持ち4K 60p動画が極めて安定
- Sony α7IV:5軸補正でも良好だが、R6の8軸ほどのスムーズさはない
- Nikon Zf:5軸補正。動画撮影にはジンバルの併用を検討
推奨: YouTube動画クリエイター、動画制作を含めた多様な撮影を行うなら、Canon EOS R6を強く推奨します。
4. オートフォーカス性能(動く被写体、ポートレート撮影、ビデオ制作)
結論:Canon EOS R6が最優位
| 項目 | Sony α7IV | Canon EOS R6 | Nikon Zf |
|---|---|---|---|
| AF測距点数 | 759点 | 1,053点 | 209点 |
| 全面カバー率 | 約68% | 100% | 約90% |
| 動き物追従性 | 優秀 | 最高 | 良好 |
| 瞳AF(人間) | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
| 動物瞳AF | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ |
| AF速度 | 高速 | 最高速 | 標準~高速 |
| コンティニュアスAF | 優秀 | 最高 | 良好 |
詳細分析
オートフォーカス性能は、現代的なカメラ選定において極めて重要な要素です。
3機種の中では、Canon EOS R6 が全面的に優位です。
- 測距点の全面カバー:1,053点のAF測距点が画面全域に配置され、どの位置の被写体でも正確にフォーカス
- 動き物追従性:Dual Pixel CMOS AF II により、急激な動きにも対応
- 瞳AF(動物対応):Canon の瞳AF は、ペット・野鳥などの動物にも対応(重要!)
Nikon Zf の特殊性
Nikon Zf は「フィルムカメラ的な操作感」を重視した設計になっており、AF性能も「実用的だが最新式ではない」という位置付けです。これは「伝統的なニコンユーザー」向けの設計であり、最新のハイテク AF を求めるユーザーには向きません。
実践例(ポートレート撮影での比較)
- Canon EOS R6:瞳AFが常に最適に機能。被写体の小さな動きにも対応
- Sony α7IV:瞳AFは優秀だが、連続追従時に若干の遅延あり
- Nikon Zf:AF速度が遅めで、素早い被写体追従には向かない
推奨: 動く被写体(子供、ペット、スポーツ)、ポートレート撮影を主体とするなら、Canon EOS R6を強く推奨します。
5. レンズエコシステムの豊富さと選択肢
結論:Sony Eマウントが圧倒的優位
| 項目 | Sony Eマウント | Canon RFマウント | Nikon Zマウント |
|---|---|---|---|
| 純正レンズ数 | 70本以上 | 40本以上 | 35本以上 |
| サードパーティ対応 | 極めて豊富 | 増加中 | 中程度 |
| 焦点距離カバレッジ | 最高 | 優秀 | 良好 |
| 特殊レンズ(マクロ、シフト) | 豊富 | 標準的 | 限定的 |
| 中古レンズ市場 | 非常に活発 | 活発 | 中程度 |
| 初心者向けレンズ充実度 | 最高 | 優秀 | 中程度 |
詳細分析
レンズエコシステムは、カメラシステムの長期運用を考える際に最重要要素です。
Sony Eマウントの圧倒的優位性
- 圧倒的なレンズ数:Sony純正だけで70本以上。Sigma、Tamronなどのサードパーティも最も充実
- 中古市場の活性度:多くのユーザーが Eマウントを採用しており、中古レンズ市場が極めて活発
- 初心者向けレンズの充実:手ごろな価格の標準ズーム、単焦点が豊富
- 専門的レンズ:シフトレンズ、マクロレンズなどの特殊レンズが比較的充実
Canon RFマウントの課題と見通し
- 2020年発売という比較的新しいマウント:初期段階ではレンズが限定的だった
- 急速な拡充中:2024年~2025年で多くのレンズが発表され、状況が大きく改善
- Sigma対応の加速:最新の Sigma Contemporary、Art シリーズが続々とRF対応
- 将来性:高い。今後さらなるレンズ拡充が期待される
Nikon Zマウントの課題
- Z マウント発表は2018年と古いが、初期段階のレンズ展開が遅かった
- 2024年時点でも、専門的レンズ(シフトレンズなど)の選択肢が限定的
- サードパーティ対応がSonyほど充実していない
- 将来性:中程度。ニコンは Fマウント(一眼レフ用)からの移行者向けに、FTZ アダプタを提供しているため、既存ユーザーには有利
レンズ予算の目安(初期段階での揃え方):
| マウント | 標準ズーム1本 | 追加レンズ目安 |
|---|---|---|
| Sony Eマウント | 8~20万円 | 5万円~(選択肢豊富) |
| Canon RFマウント | 10~20万円 | 8万円~(増加中) |
| Nikon Zマウント | 8~18万円 | 10万円~(限定的) |
推奨
- レンズ選択肢を最優先するなら、Sony α7IV(Eマウント)を強く推奨
- 今後の拡充を見込めば、Canon EOS R6(RFマウント)も有力
- Nikon Zf は、既存の Fマウントレンズ資産がある場合のみ検討
6. 価格とコストパフォーマンス
結論:Canon EOS R6が最優位
| 項目 | Sony α7IV | Canon EOS R6 | Nikon Zf |
|---|---|---|---|
| ボディ定価 | 約45万円 | 約40万円 | 約42万円 |
| 標準ズーム(24-70mm) | 約18万円 | 約15万円 | 約16万円 |
| 初期投資(ボディ+レンズ) | 約63万円 | 約55万円 | 約58万円 |
| コストパフォーマンス | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
| 2年後の中古価格維持率 | 約60% | 約65% | 約50% |
| 長期運用での総コスト | 中程度 | 低い | 高め |
詳細分析
初期投資と長期運用コストの両面で、Canon EOS R6 が最も経済的です。
- ボディ価格: R6(40万)< Zf(42万)< α7IV(45万)
- レンズ価格: R6の標準ズームが最も手頃(15万円)
- 中古価格維持率: R6が最も高く、将来的な売却時のロスが少ない
- 総合予算: ボディ+レンズで、R6 が最も安価に始められる
推奨: 限られた予算でフルサイズを始めたい場合、Canon EOS R6を強く推奨します。
3機種の推奨用途別選定フロー
あなたの撮影用途は?
│
├─【高感度が最優先】→ Canon EOS R6 ✓推奨
│ └─理由:室内、夜間、天体写真での圧倒的優位性
│
├─【風景、解像度が最優先】→ Sony α7IV または Nikon Zf ✓推奨
│ ├─Sony:レンズ選択肢を重視 → α7IV ✓
│ └─Nikon:フィルムカメラ的操作感を重視 → Zf ✓
│
├─【動画制作をメインに】→ Canon EOS R6 ✓推奨
│ └─理由:8軸手ぶれ補正、4K 60p、AF追従性が最高水準
│
├─【ポートレート撮影】→ Canon EOS R6 ✓推奨
│ └─理由:瞳AF、全面AF測距点、AF速度が最優秀
│
├─【予算を重視】→ Canon EOS R6 ✓推奨
│ └─理由:初期投資で最も安価、中古価格維持率最高
│
└─【レンズ選択肢を最優先】→ Sony α7IV ✓推奨
└─理由:70本以上のレンズ、豊富なサードパーティ対応
私が Canon EOS R6 を選定した理由の再検証
本セクションでの詳細な比較を通じて、私の選定判断を紹介いたします。
| 選定ポイント | 重要度 | R6の評価 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 高感度撮影(金魚美術館) | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 最高 | ✓最適 |
| ボディ内手ぶれ補正 | ⭐⭐⭐⭐ | 最高 | ✓最適 |
| AF性能(瞳AF含む) | ⭐⭐⭐⭐ | 最高 | ✓最適 |
| 予算面での余裕 | ⭐⭐⭐⭐ | 最優位 | ✓最適 |
| 動画性能(YouTube向け) | ⭐⭐⭐ | 優秀 | ✓適切 |
| 既存 EF/EF-M レンズ資産 | ⭐⭐⭐ | 継続可能 | ✓有利 |
| 解像度(後処理の自由度) | ⭐⭐ | 中程度 | △許容 |
| レンズ選択肢 | ⭐⭐ | 増加中 | △許容 |
結論: Canon EOS R6 は、私の「主要な撮影ニーズ」(高感度、手ぶれ補正、AF性能、予算)に対して、最適な選択であったことが再確認できました。
唯一の「弱点」である解像度については、2000万画素でも実務上問題がなく、むしろ高感度性能を優先する判断が正解であったと言えます。
最終的な選定アドバイス
3機種の詳細比較から、以下の選定ポイントを導き出します:
1. 撮影用途を最優先で考える
- 高感度 or 動画 or AF性能 → Canon EOS R6
- 解像度 or 高画素 → Sony α7IV
- 伝統的操作感 → Nikon Zf
2. 予算の制約がある場合
- 初期投資を最小化 → Canon EOS R6
- 予算に余裕あり → Sony α7IV
3. 長期的なレンズ拡張を想定
- 将来も多くのレンズから選びたい → Sony α7IV(現状最優位)
- 今後のRF拡充に期待 → Canon EOS R6(将来性高い)
- 既存Fマウントレンズあり → Nikon Zf(FTZ アダプタで対応可能)
4. コミュニティと情報量
- 最新型の情報を求める → Sony α7IV(ユーザー数最多)
- バランス型の情報 → Canon EOS R6(YouTubeが充実)
- 伝統的ニコンコミュニティ → Nikon Zf
他のユーザー事例との比較:フルサイズ症候群は個人差ではなく普遍的な現象
フルサイズ症候群は、私個人の経験だけではなく、カメラ業界全体で多くのユーザーが経験している普遍的な現象です。
ここでは、複数のカメラ愛好家ブログ、YouTubeチャンネル、写真コミュニティからの実体験を引用し、私の経験との共通点と相違点を分析することで、フルサイズ症候群の本質をより深く理解します。
事例1:風景写真家Aさんの移行体験
出典:「APS-Cからフルサイズに乗り換えを検討しているあなたへ」(Jupitris on Labs)
Aさんは、5年間のAPS-Cカメラ使用後にフルサイズへ移行した風景写真家です。その体験記では、以下のポイントが強調されています:
Aさんの発症理由
- 広角レンズの焦点距離不足(15mm APS-Cでは実質24mm相当に)
- 星空撮影時の周辺光量低下問題
- 高感度撮影時のノイズが風景写真の品質を低下させていた
Aさの選定機種: Canon EOS R5
Aさの満足度: 高い。特に「同じ焦点距離で本来の画角が得られた」という点を強調
私の経験との共通点:
✓ 高感度撮影への不満
✓ レンズの焦点距離制約への不満
✓ 同じCanonシステムへの継続
私の経験との相違点:
✗ Aさんは「風景写真専門」であり、私は「多様な被写体(カメラ、ガジェット、風景など)」
✗ Aさんは「EOS R5」(画素数約4500万)、私は「EOS R6」(画素数約2000万)
✗ Aさんは「周辺光量の低下」を課題としているが、私の主要課題ではなかった
分析:
Aさんのケースから見えるのは、フルサイズ症候群の発症理由は撮影ジャンルに依存するという点です。
風景写真家にとって「正確な焦点距離」と「広角表現」は必須であり、これがAPS-Cの制約として強く認識されます。
一方、私のような多目的ユーザーにとっては「高感度性能」と「手ぶれ補正」が優先度が高かったのです。
事例2:カメラ美容師Bさんの移行体験
出典:「カメラ美容師がAPS-Cからフルサイズに乗り換えた理由」(rely-on.net)
Bさんは、プロフェッショナルなポートレート写真家で、APS-Cシステムから段階的にフルサイズへ移行した経験を持ちます。
Bさんの発症理由
- クライアント撮影時の解像度要求の高まり
- 複数カメラ搭載時の重量管理
- ボディ内手ぶれ補正の必要性(単焦点レンズ併用時)
Bさんの選定機種: Nikon Z6 II
Bさんの満足度: 非常に高い。「クライアント満足度の向上」「撮影効率の改善」を報告
私の経験との共通点:
✓ ボディ内手ぶれ補正への強い需要
✓ 複数レンズ運用時の使いやすさ向上
✓ 「新しい表現が可能になった」という心理的満足感
私の経験との相違点:
✗ Bさんはプロフェッショナル(商業用途)、私はアマチュア(ブログ掲載用)
✗ Bさんは「Nikon Z マウント」(ソニーではない)を選択
✗ Bさんの課題は「クライアント満足度」であり、私の課題は「個人的な撮影表現」
分析:
Bさんのケースから見えるのは、フルサイズ症候群の発症レベルはユーザーの用途によって異なるという点です。プロフェッショナルユーザーにとっては、フルサイズへの移行は「ビジネス上の必然性」を持ちます。
一方、アマチュアユーザーにとっては「自己表現の幅の拡大」が動機になっています。
興味深いのは、BさんがCanon ではなく Nikon Z マウントを選択した点です。
これは「既存レンズ資産よりも、現在のニーズを優先する」というプロフェッショナルな判断を示唆しています。
事例3:YouTube動画クリエイターCさんの移行体験
出典:「Canon EOS R6を買っちゃった フルサイズミラーレス」(gadget.hyakkaidan.com)
Cさんは、YouTubeで動画コンテンツを制作するクリエイターで、4K動画撮影の需要からフルサイズへの移行を決めた経験を持ちます。
Cさんの発症理由
- YouTube 4K動画での「4Kは想定より高い熱制限があった」というAPS-Cの限界
- オートフォーカスの追従性能(動画撮影時)
- ボディ内手ぶれ補正による動画の安定性
Cさんの選定機種: Canon EOS R6(私と同じ機種!)
Cさんの満足度: 非常に高い。「4K動画品質の向上」「オートフォーカス性能の向上」を強調
私の経験との共通点:
✓ Canon EOS R6を選択(完全に同じ機種)
✓ ボディ内手ぶれ補正の重要性を認識
✓ 「APS-Cの制約を実務で感じた」という共通体験
私の経験との相違点:
✗ Cさんは「動画撮影」を主業務、私は「静止画撮影」を主業務
✗ Cさんの課題は「4K動画の熱制限」で、私の課題は「高感度撮影」
✗ Cさんはクリエイター(収益源)、私はアマチュアブロガー
分析:
Cさんのケースは、フルサイズ症候群が動画クリエイターにおいても同じメカニズムで発生することを示しています。
静止画でも動画でも、APS-Cセンサーの制約(熱問題、オートフォーカス性能、手ぶれ補正)が課題になり、やがてフルサイズへの欲求が生まれるという点で共通しています。
興味深いのは、Cさんが私と同じ Canon EOS R6を選択した点です。
これは EOS R6 が「静止画と動画の両面で優れた選択肢」であることを示唆しており、私の選定判断が正当であったことを検証できます。
事例4:「フルサイズ移行を後悔した」ユーザーとの対比
出典:様々なブログ記事やフォーラムの「フルサイズ後悔」スレッド
興味深いことに、「フルサイズに移行したが後悔した」というユーザーも存在します。
後悔ユーザーの共通点:
- 「期待していたほど画質が向上しなかった」
- 「重量が増加し、持ち運びが困難になった」
- 「レンズコストが予想以上に高かった」
- 「APS-Cの方がコンパクトで便利だった」
- 「高すぎる解像度は自分には不要だった」
重要な洞察:
後悔ユーザーの多くは、「高感度性能」や「手ぶれ補正」ではなく、「重量」「コスト」「実用性」に後悔しています。
これは、フルサイズ症候群の発症理由と、実際のフルサイズへの移行が異なるメリット/デメリットをもたらすことを示しています。
私がこの後悔を避けるために実施したこと:
- 詳細なコスト計算を事前に実施
- 複数のフルサイズ機を試写(量販店での試用)
- YouTubeなどでの長期使用レポートを複数確認
- 「後悔記事」を執筆することで、冷静な判断を記録
他のユーザー事例から見える、フルサイズ症候群の本質
複数のユーザー事例を検討することで、以下のパターンが見えてきます:
パターン1:「症状」と「処方」の一致
風景写真家(Aさん)→ 焦点距離制約が課題 → EOS R5(高画素)を選択 ✓
プロポートレート(Bさん)→ 手ぶれ補正が課題 → Nikon Z6 II(5軸IBIS)を選択 ✓
動画クリエイター(Cさん)→ 4K性能が課題 → EOS R6(優れた4K)を選択 ✓
パターン2:「用途」によって優先課題が異なる
- 風景写真:焦点距離 > 高感度 > 手ぶれ補正
- ポートレート:高感度 > 手ぶれ補正 > 焦点距離
- 動画制作:手ぶれ補正 > オートフォーカス > 高感度
- 日常撮影:バランス型(高感度と手ぶれ補正)
パターン3:「後悔」を避ける条件
- 事前の詳細なコスト計算
- 複数の選択肢の試用比較
- 長期使用ユーザーの体験談の収集
- 「移行後の後悔」も想定した計画立案
私の経験とユーザー群の統合的分析
本セクションで検討した複数の事例から、以下の結論が導き出せます:
フルサイズ症候群は、APS-Cシステムの根本的な制約によって、ほぼ必然的に発生する現象である。しかし、実際のフルサイズ移行で「成功」するか「後悔」するかは、以下の要因に依存する:
- 事前の課題分析の精度:自分がAPS-Cで何に困っているかを明確に認識しているか
- フルサイズ選定の適切性:自分の課題を解決するマウント/機種を選べているか
- 予算計画の現実性:ボディだけでなく、レンズ・アクセサリーの総投資を把握しているか
- 期待値管理:フルサイズが「すべてを解決する魔法」ではないことを認識しているか
私の場合、これら4つの要因をすべて満たしていたため、EOS R6への移行は「大きな満足」をもたらしました。一方、「後悔ユーザー」の多くは、期待値管理(特に重量増加やコスト)に失敗していたと考えられます。
ただ使ってみて分かった「フルサイズ移行を後悔した理由8選」では、これらの後悔パターンは別記事で解説しております。

よくある質問(FAQ)
このセクションでは、フルサイズ症候群やカメラ選定について、ユーザーから頻繁に寄せられる質問に、10年のカメラ経験に基づいて色々と回答します。
フルサイズ症候群は、最終的には「正しい判断」のチャンスである

本記事では、APS-Cカメラ使用者が経験する「フルサイズ症候群」の発症メカニズムから、実際の機種選定、そして後悔を回避するための戦略までを詳しく解説しました。
重要な3つのポイント
- フルサイズ症候群は普遍的な現象である
高感度撮影の限界、ボディ内手ぶれ補正の不足、焦点距離の制約——これらはAPS-Cシステムの根本的な制約であり、使用期間が長いほど必然的に直面する課題です。つまり、フルサイズ症候群は「個人の気まぐれ」ではなく、多くのユーザーが経験する構造的な現象なのです。 - 症状の解決策は、機種選定によって大きく異なる
本記事で詳しく比較したCanon EOS R6、Sony α7IV、Nikon Zfは、すべて優秀なフルサイズカメラですが、得意分野が異なります。高感度性能、解像度、動画性能、レンズ選択肢——あなたの「最優先課題」が何かによって、最適な選択肢は変わります。重要なのは、自分のニーズを正確に認識した上で、選定することです。 - フルサイズ移行は「投資判断」であり、「衝動買い」ではない
予算計画、レンズエコシステム、長期運用コスト——これらを冷静に検討した上で、初めて「移行を決断するだけの根拠」が成立します。本記事で紹介した「後悔パターン」を学ぶことで、失敗を回避しながら、最適な判断ができるようになります。
あなたが今、フルサイズ症候群に「罹患」しているなら、それは悪いことではありません。むしろ、自分の撮影ニーズが明確になった良い機会です。本記事の「セクション別選定基準」「3機種の詳細比較」「FAQ」を参考に、冷静に、そして根拠を持って判断してください。
フルサイズへの移行は、単なる「新しいカメラへの買い替え」ではなく、あなたの撮影表現の幅を大きく広げるターニングポイントになるはずです。正しい判断が、正しい満足感をもたらします。







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