ガジェットブロガーのゴーゴーシンゴです(@go5shingo)
大人気スピーカーを多く販売しているEdifierより新たな本格リスニングスピーカーが発売されました。

商品名が、Edifier MR5でAmazonでベストセラー1位になるくらい売れている「MR3」「MR4」に加わった最新モデルになります。
性能も非常に高く合計110Wの出力を誇り、高音、中音、低音の3つのドライバーを搭載するスタジオモニタースピーカとしても使える性能です。
またアンバサダーには俳優の山﨑賢人氏を採用するなど、同社としては非常に力を入れている機種になります。
今回はEdifier MR5のレビューです。

- 本格オーディオの音質
- ウーファー内蔵の3ウェイ設計
- XLR/TRS/RCAなど豊富な端子
- LDACハイレゾワイヤレス音楽再生
- 最新のBluetooth6.0対応
- マルチポイント接続対応
- 高級感ある筐体
- デスクに置くには筐体の大きさがネック

もう凄い音質良くてビックリしました

Edifier MR5 のスペックや特徴

最初にEdifier MR5のスペックや特徴について解説いたします。
Edifier MR5は、プロフェッショナル用途からホームリスニングまで対応する、ハイレゾ対応の3ウェイ・アクティブスピーカーです。
主な特徴は以下の通りです。
3ウェイ構成

5インチウーファー、3.75インチミッドレンジ、1インチツイーターを搭載し、46Hz~40kHzの広い周波数特性を実現。
スタジオクオリティのニュートラルで透明感あるサウンドを提供します。
高出力・高音質

合計110W RMS(最大101dB SPL @1m)の出力。24bit/96kHzのハイレゾ再生に対応し、Bluetooth 6.0(LDAC最大990kbps)による高音質ワイヤレス伝送も可能です。
多彩な接続性

XLR/TRS(バランス)、RCA/AUX(アンバランス)、ヘッドホン出力、Bluetooth 6.0マルチポイント接続(2台同時接続)に対応。さまざまな機器と柔軟に接続できます。
音響調整機能

背面ノブや専用アプリ「EDIFIER ConneX」でEQカスタマイズやルーム補正設定が可能。設置環境に合わせて最適なサウンドに調整できます。
使いやすさ

マルチファンクションノブや直感的なアプリ操作により、専門知識がなくても簡単にスタジオ品質の音響環境を構築できます。
設計・構造

MDFキャビネットと独自ディンプルツイーター設計で、歪みや共振を低減し、部屋のどこにいてもクリアな音質を維持します。
比較表(MR3/MR4との主な違い)

モデル | 出力(合計) | 周波数特性 | Bluetooth | 主な入力端子 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
MR5 | 110W | 46Hz~40kHz | 6.0/LDAC | XLR, TRS, RCA, AUX | 3ウェイ, 101dB |
MR3 | 36W | 52Hz~40kHz | 5.4 | TRS, RCA, AUX | 2ウェイ |
MR4 | 42W | 60Hz~20kHz | なし | TRS, RCA, AUX | 2ウェイ |
MR5は、特に精密な音像再現や高解像度・高出力を求める方、複数機器との接続やワイヤレス利用を重視する方に最適なモデルです。
のちほど大きさは紹介しますが、デスクに置くには少し大きいので置く場所は選びます。
一方のMR4(MR3は所有してない)はコンパクトでデスクにおけるデスクスピーカーとしての側面が強いです。

Edifier MR5外観レビュー

ここからはEdifier MR5の実機外観です。
筐体のカラーはホワイトとブラックの2種類がありますが、今回はブラックモデルになります。
まず見た目はマットブラックとブロンズの2トーンカラーで高級感を非常に感じます。
スピーカーの構成も3ユニット構成で本格仕様です。

前面端子はヘッドホン端子とAUX端子があります。
AUX端子は3.5mmのミニプラグで有線でスマホやPC、タブレットを接続できます。
右にあるのはマルチファンクションノブになります。
押したり、回したりするとモードの切り替えや音量の調節などに使えるボタンで前面にあるので結構便利です。
またボタンも金属製で回した時のクリック感も非常によく質感が非常に高いと感じます。

上部は1インチシルクドームツイーターを搭載し、伸びやかで美しい高音域を担当します。

下部は3.75インチミッドレンジドライバーを搭載し、中音域を担当するメインスピーカーです。
主に人間の声やギター、ピアノなど、私たちが最も敏感に感じる音を鳴らす部分になります。

内側の側面には5インチウーファーがあり、豊かな重低音を奏でる役割を担います。
通常のスピーカーは2ウェイの製品がほとんど全てで、ウーファーは別売りが多いのですがEdifier MR5はウーファー内蔵の3ウェイプロ仕様モデルです。
設置場所の都合上、ウーファーが置けない場合でも内蔵なので別途設置場所を確保する必要はありません。

背面はプロユースも想定されているので、メカメカしい印象です。
左はパッシブスピーカー、右はアクティブスピーカーになっておりますが、アプリから左右の入れ替えも可能でした。

裏面上部にはバスレフポートがありました。
スピーカーユニットの背面から出る音(特に低音域)を利用し、これを前面から出る音と合成することで、低音の量感を増やす役割をします。

左側(パッシブスピーカー)の下部にはスピーカーケーブル用の端子があり、左右のスピーカーは物理的にケーブルで接続する必要があります。

端子類は非常に充実しており、ハイエンドモデルにふさわしい充実ぶりです。
- XLRバランス接続(アナログ)
- 1/4インチTRSバランス接続
- RCAアンバランス接続
特に凄いのが業務用オーディオ機器や高級オーディオ機器で採用されているXLRバランス接続に対応しております。
特徴としては、「ノイズに強い」「長距離伝送に適する」とオーディオにこだわりのある方でも納得できる端子構成です。

さらにBluetoothボタンとゲイン調整ダイヤル(+−6dB)とスピーカーアウト端子、電源端子がありした。
もちろんハイレゾとハイレゾワイヤレス認証も取得しているので、認証マークもあります。

最後に付属品の紹介です。
- 3.5mm→RCAオーディオケーブル
- 3.5mm→3.5mmオーディオケーブル
- スピーカー接続ケーブル
- 電源ケーブル
基本的には付属のケーブルを使えば問題ありませんが、アンプなどに接続したい場合はTRSバランスケーブルやXLRバランスケーブルの購入が別途必要です。
今後オーディオに興味を持って、環境をアップグレードしたい場合にも便利だと思います。

Edifier MR5のメリット
ここからはEdifier MR5を実際に使って良かった点を紹介します。
- 音質はフラットながら澄んでおり解像度の高さが際立つ
- TRSバランス接続が可能
- ウーファー内蔵の3ウェイ構成の素晴らしさ
- 出力も110Wと大きい
- 便利なLDACワイヤレス接続
- アプリで簡単に音響調整
- 見た目がかっこ良い
音質はフラットながら澄んでおり解像度の高さが際立つ
音質は雑な言い方をすれば、誰が聞いても良いと感じる音です。
安物スピーカーとはレベルが違いすぎており、スタジオで使われる音響スピーカーのクオリティーです。
音の傾向については、低音や中音、高音がバランスが良くフラットな印象。
- 高音→繊細で伸びやか、澄んでおりながら豊かに再現されている
- 中域→ナチュラルで、ボーカルの表現力や楽器の質感がリアルに伝わる
- 低音→締まりがありつつもエネルギッシュで、量感と解像度のバランスが良い
解像感に関しては、音の輪郭が明瞭で、各楽器の定位や分離感がしっかりしているため、複雑なアレンジの楽曲でも細部まで聴き取ることができます。
あと聞いていての感想ですが、音全体が艶っぽくてカサカサしている陳腐な音とは違って、まるで吐息や鼓動が感じられるような生っぽい音でした、
音質については期待して良いと感じます。
TRSバランス接続が可能

Edifier MR5はTRSバランス接続が可能です。
TRSバランス接続のメリット
- ノイズ耐性が高い
- 長距離伝送でも音質劣化が少ない
- プロフェッショナル用途での信頼性と安定性
- XLRと同等のバランス伝送が可能
一般的なRCA(アンバランス)接続に比べると、電子機器などのノイズに強く高音質とされております。
もちろん好みがあるし、RCA接続の音質が悪いという訳ではありません。

僕のように、Fiio K7のようなDAC(Digital to Analog Converter)を介してアナログ接続したい方にもおすすめです。
DACを搭載することで、デジタル信号がアナログ信号に変換され、ノイズが減り、音質が向上し、クリアで高品質なサウンドを楽しめます。
音質についてはDACの性能も影響するので控えますが、より満足する音響空間が作られるのは間違いないです。
ウーファー内蔵の3ウェイ構成の素晴らしさ

ウーファー内蔵の3ウェイ構成も非常に素晴らしいです。
たいていはウーファーは別売りで購入する必要があり、自分で選ぶ手間や設置スペースも問題もあります。
Edifier MR5はウーファーも内蔵しているので、チューニングも完璧で合わない無駄なウーファーを買って後悔する心配もありません。
出力も110Wと大きい
出力も110Wと非常に高出力になっております。
スピーカー出力の内訳
- 合計110W(クラスDアンプ)
- 高音:10W + 10W (左右チャンネル)
- 中音:15W + 15W (左右チャンネル)
- 低音:30W + 30W (左右チャンネル)

例えば前にレビューしたEdifier MR3は合計36Wとどうしても出力も低く、出せる音や解像度などには物理的な制限があります。
ある程度110Wと余裕を持った作りになっいるので、音の間引きも少なく多少音量を絞っても情報量の多い音を鳴らせます。
あと勘違いしがちですが、出力が大きい=騒音が大きくなるとかではありません。
例えば、僕のように東京のひとり暮らしのマンションでも近隣に迷惑にならない音量でも満足する視聴ができました。
便利なLDACワイヤレス接続

LDACワイヤレス接続に対応しているので、スマホやタブレットなどの有線接続が難しい機種もワイヤレス接続が可能です。
ワイヤレス接続でも試しましたが、音質も非常に良く有線と比べて劣化するとかは感じなかったです。

ぶっちゃけワイヤレス接続でも十分で、マルチポイントにも対応しているのでPCやスマホの同時接続も可能。
普段はPCでメインスピーカーとして使って、たまにスマホから音楽を鳴らしたいっていう用途にも柔軟に対応できます。
アプリで簡単に音響調整

アプリはイヤホンやヘッドホンと同じ、Edifier ConneXを使います。
余計なアプリが増えないし、イヤホンやヘッドホンと共用できるから便利でした。

アプリのUIはシンプルで分かりやすいと感じました。
僕は機能性が多すぎて結局は使わない機能があるくらいなら、実用性のある機能のみに絞ったほうが断然使いやすいです。

アプリからオーディオチャンネルの切り替えが可能です。
まあ初期設定のままで基本は大丈夫ですが、アクティブスピーカーの位置をどうしても変えたいなどのこだわりや環境の方でも対応ができます。

イコライザーはプリセットは「モニター」と「音楽」のみの2種類です。
モニターは原音そのままのピュアサウンドでスタジオモニターのように使えます。
音楽は中音域を強調してボーカル音などが少しアグレッシブになる印象でした。

プロユースを想定したルーム補正機能もあります。
低音域のカットオフや周波数の調整、音響空間によってデシベルの調整など通常のスピーカーでは不可能なカスタマイズも可能です。

面白い機能として「デスクトップ・コントロール」機能もありました。
上記の説明を見てもいまいち分からなかったのですが、要はデジベル(音の大きさ)をいい感じで調整してくれる機能らしいです。
この変は環境によって効果が変わるらしく、僕のように机の上に置いてる限りはオンオフしても効果は体感できませんでした。
機能自体は面白いので、音響にこだわりのある方やカスタマイズしたい方は楽しいと感じました。
見た目がかっこ良い

ある意味1番良かったのが見た目ですね。
とにかくかっこよくてスタイリッシュだし、使っていて気分がアガります。
色もブラックとホワイトの2種類から選べるので、ブラックやホワイトでデスク環境を統一しているこだわりのある方でも導入しやすいのがメリットです。

Edifier MR5のデメリット
Edifier MR5のデメリットは以下だと感じました。
- 筐体が大きい
- 3万円台の価格をどう見るか?
筐体が大きい

画像を見てもらうと分かる通り筐体が大きいので注意が必要です。
同社の人気スピーカーと比べると圧倒的に大きく設置場所も広い場所が必要です。
- 159mm × 264mm × 280mm(アクティブスピーカー)
- 159mm × 264mm × 257mm(パッシブスピーカー)


例えばデスク用のMR3と比較しても1周りは確実に変わってくるので、設置スペースがかなり必要なのが分かると思います。


コンパクトなM60と比較すると、もはや2倍くらいの大きさが違います。
MR5はデスクスピーカーとしても置けますが、シェルフやスピーカースタンドなど設置スペースが狭い方は専用の置き場も考えたほうが良いと思います。
3万円台の価格をどう見るか?
3万円台だとスピーカーとしてはミドルクラスになると思います。
Edifier製品は他社と比べてコスパが良いので性能をみれば破格ですが、同社のスピーカーとしては高い方です。
また3万円台となると、Polk Audio Signature Elite ES15やJBL Stage 240B,YAMAHA NS-B330などの有名どころのスピーカーが競合となります。
選択肢が増えるという意味でも、悩ましいし迷うところではあると思います。
スペックだけ見ればEdifier MR5のほうが高いですが、音響は好みもあるので難しいところではあります。

Edifier MR5購入がおすすめな人
Edifier MR5購入がおすすめな人は以下だと思いました。
こんな方は買うべき!
- 3ウェイスピーカーに魅力を感じる方
- プロユース向けのフラットな音が好みの人
- ウーファーを別で使っていて設置場所に困っている方
- 3万円台で最強の音質を求める方
- Bluetooth機能が無いスピーカーを使っていて買い替えを考えている方
こんな方にはかなりハマると思います。
価格はEdifierとしては高めの設定ですが、オーディオ界隈ではミドルクラスで売れ筋の価格帯です。
この価格でスタジオレベルのスピーカーが手に入るのはかなり熱いと感じました。

(まとめ)Edifier MR5レビュー
以上がEdifier MR5のレビューでした。
実際使ってみると、やっぱり音のクリアさや解像感、生っぽさなどが素人の僕でも感じられました。
音楽鑑賞以外でもYouTubeや映画鑑賞でも聞きやすくて、使いやすいと思います。
本機は俳優の山﨑賢人氏がアンバサダーを務めるなど、メーカーとして力を入れている商品です。
気になる方はぜひチェックして欲しいと感じました。

間違いなくEdifier No.1の性能でした





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