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Canon EOS R6でプロ並みのポートレートを撮影するための設定

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EOS R6撮影設定
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ゴーゴーシンゴ

ガジェットブロガー

ゴーゴーシンゴ (栗原 伸悟)

ガジェットレビュー分野の専門家として、2020年12月より継続的にブログ運営。6年以上の実績基盤に、以下の権威性指標を保有しています。

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写真分野:ポートレート撮影実務経験10年以上、撮影実績500本以上

実物での動作検証、複数製品の比較検証、長期使用評価により、読者視点に立った信頼性の高い製品情報を発信しています。

執筆者

ガジェットブロガーのゴーゴーシンゴです(@go5shingo

趣味でポートレート撮影をしております。

この記事ではスタジオ撮影からロケーション撮影まで、ポートレート撮影を極めるためのカメラメニュー設定、レンズの組み合わせ、ライティング実装を詳細に解説します。

プロフェッショナルな仕上がりを実現するための、設定順序と理由も含めて分かりやすく紹介できればと思います。

目次

カメラメニュー設定:AFと露出の最適化

まずは1番大切なカメラの設定関係を紹介しておきます。

瞳AF設定の最適化:精密ピント合わせの基本

Canon EOS R6瞳AF設定

EOS R6の瞳AF機能は、デュアルピクセルCMOS AFにより、画面全体(100%×100%)での被写体検出が可能です。

ただし、デフォルト設定のままでは、機能を十分活用できません。以下の手順でカスタマイズしてください。

推奨設定フロー

メニュー項目設定内容理由
AF方式ワンショットAFポートレート撮影では被写体が静止しているため、サーボAFは不要。ピント固定で精密性を優先
検出する被写体人物瞳AFを人物に限定。動物AFは不要
瞳検出ON(する)瞳に優先的にピントを合わせ、目の輝きを表現
トラッキングOFF(しない)被写体が動かないポートレートではトラッキングは不要。反対にONだとピントが流れるリスク
AIフォーカスAF使用しないAF方式をワンショットに固定
AFフレーム位置自動選択(中央固定も可)瞳AFが自動で検出するため、AFフレーム位置は「全域AF」で問題なし

実際の撮影フロー

  1. ファインダーをのぞき、被写体の瞳にピントを合わせたい位置を決定
  2. シャッターボタンを半押しすると、EOS R6が自動で瞳を検出
  3. 瞳フレーム(小さい四角い枠)が瞳にロック。そのままシャッターを押す
  4. 重要:被写体が少しでも動いた場合は、再度AF(シャッター半押し)をやり直す

このワンショット+瞳AF固定の組み合わせにより、ピント面の精密性が向上し、RF85mm F1.2Lなどの被写界深度が浅いレンズでも確実にシャープなポートレートが撮影できます。

フリッカーレス機能の効果的な使い方

Canon EOS R6フリッカーレス設定

​スタジオ撮影で最も一般的な問題が「フリッカー(ちらつき)」です。

蛍光灯は50Hz(西日本)または60Hz(東日本)で点滅しており、高速シャッターで撮影すると、画面の上下で露出差が生じたり、連続撮影時に色被りが発生します。

フリッカーレス撮影の設定

メニュー → 撮影 → フリッカーレス撮影を「する」に設定

使用時の注意点

  • ✓ フリッカーレス撮影を「する」に設定すると、レリーズタイムラグ(シャッターを押してから撮影されるまでの遅延)が0.2~0.5秒程度長くなる可能性があります
  • ✓ 連写速度が低下する(12コマ/秒から9-10コマ/秒程度に低下)
  • ✓ 初回使用時は、フリッカー検知処理に0.5秒~1秒程度の時間がかかるため、実際に撮影前に1枚テスト撮影することをお勧めします

実装の判断基準

光源フリッカーレス設定理由
スタジオ蛍光灯(HF・FL)ON(する)フリッカー発生確率最高。連写使用時は必須
LED照明OFF(しない)最新のスタジオLEDはフリッカーなし。むしろ処理で遅延増加
Godox V860 IIなど(ストロボ)OFF(しない)ストロボ光はフリッカーなし。フリッカーレス不要
自然光(窓光)OFF(しない)太陽光はフリッカーなし

重要:蛍光灯スタジオでの実装例

三脚を使用したスタジオポートレート撮影で、フリッカーレス「する」を設定した場合、1枚撮影に計0.6~1.2秒のタイムラグが発生します。

被写体が笑顔を作って「はい、撮ってください」と言ってから、実際に撮影されるまで最大1秒の遅延がありますので、撮影前に被写体に「シャッター音が聞こえるまで笑顔をお願いします」と説明しておくことが大切です。

C-RAW と JPEG の併記設定で後処理の自由度を最大化

Canon EOS R6のC-RAW と JPEG の併記設定

​​EOS R6はC-RAW(キヤノンロスレスRAW)とJPEGを同時記録可能です。

この設定により、本番中はJPEGの見た目で確認しつつ、後処理でC-RAWのすべての情報を活用できます。

推奨設定

メニュー → 撮影 → 記録画質 → 「RAW + JPEG(最高画質)」を選択

設定項目選択値効果
RAWRAW(または C-RAW)情報量最大。後処理で露出・色温度を自由調整可能
JPEGファイン(最高画質)1回の撮影で2ファイル生成(RAWとJPEG)
ホワイトバランス撮影時のカメラ設定JPEGに反映。後でRAWは別途現像可能

メリット

  1. 撮影中の確認が簡単:JPEGで即座に露出・色かぶりが確認できる
  2. 後処理の自由度:C-RAWで露出補正、色温度、ハイライト復元が可能
  3. クライアント対応:JPEG撮って出しをSNS展開、C-RAWをポートフォリオ版として活用

注意点

  • ファイルサイズが2倍になるため、SDカード容量を十分に用意(128GB以上推奨)
  • 1回の撮影で2ファイルが生成されるため、後処理の管理が複雑化
  • バッテリー消費が若干増加

EOS R6:推奨レンズの組み合わせ別ガイド

ポートレート撮影の仕上がりは、レンズ選択で60%決まると言っても過言ではありません。

以下、3つのレンズパターンで、設定とボケ表現の違いを解説します。

パターン①:RF85mm F1.2 L での撮影設定(最高峰のポートレートレンズ)

用途: スタジオ高級ポートレート、ウェディング、著名人撮影

RF85mm F1.2Lの特性

  • F1.2の圧倒的に浅い被写界深度により、背景を完全にボカしながら、シャープさで描写
  • 85mm焦点距離は、顔のパースペクティブ(遠近感)を自然に表現。35mm~50mmより圧倒的に顔が立体的に見える
  • ナノUSM駆動により、AF速度が高速。EOS R6の瞳AFとの組み合わせで、ピント外し率ほぼ0%

カメラ設定

設定項目推奨値理由
撮影モードマニュアル(M)露出を完全にコントロール
絞り値F1.2~F1.4開放またはその近く。被写界深度は極浅だが、瞳AFで精密ピント合わせが可能
シャッタースピード1/500~1/1000秒開放F1.2で高速シャッター必須。日中撮影で露出オーバーを防ぐため
ISO感度ISO 100~400日中屋外なら ISO 100。室内スタジオなら ISO 200~400。基本は低感度優先
ホワイトバランス撮影場所に応じて設定スタジオ蛍光灯なら AWB(オート) または 3200K~5500K手動設定
測光モード評価測光瞳AF時の「AF時の検出被写体優先AE」をONで、瞳の露出を基準にした測光が可能

AF時の検出被写体優先AEの設定

メニュー → 撮影 → 「AF時の検出被写体優先AE」を「する」に設定

この機能により、瞳をAFで検出した時点で、その瞳の露出を優先的に測光します。

背景が明るい(窓光など)でも、瞳が暗くなることなく、自然な肌色で描写されます。

実際の撮影フロー

① 絞りをF1.2に設定
② シャッタースピードは1/500秒でスタート(明るさを見て調整)
③ ISO 100 を基本に
④ ファインダー内で被写体の瞳を確認
⑤ シャッター半押しで瞳AFを開始
⑥ 瞳フレームがロック → シャッター全押し
⑦ テスト撮影の画像を再生確認
⑧ 露出が暗い場合:SS短縮 or ISO上げ
⑨ 露出が明るい場合:ND フィルター導入 or F値を少し絞る(F1.4へ)

ND フィルター の活用

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日中撮影でRF85mm F1.2を開放で使用すると、シャッタースピードが1/2000秒を超える場合があります。

EOS R6の最高シャッタースピードは1/8000秒なので余裕がありますが、露出をコントロールしたい場合はND 2~3段フィルターを導入してください。

これにより、シャッタースピードを1/500~1/1000秒の範囲で維持でき、被写体の動きに対応しやすくなります。

ボケ表現の調整

撮影距離背景との距離ボケ表現推奨構図
最短撮影距離 85cm背景 2m以上 離す最高級のボケ(背景完全消失)クローズアップポートレート、顔のアップ
1.2m(標準)背景 1.5m以上高級なボケ。背景の形は認識できるが、完全にアウトフォーカス上半身ポートレート
2m以上背景制限なしボケ感は減少するが、全身ポートレートで活用全身ショット

パターン②:RF50mm F1.8 STM でのコスパ運用(初心者からセミプロまで)

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用途: 日常ポートレート、スナップ撮影、SNS用コンテンツ制作

RF50mm F1.8 STMの特性

  • 5万円以下の低価格ながら、F1.8の明るさと鮮鋭な描写を両立
  • RF85mm F1.2比で、ボケは控えめだが、自然で親しみやすい質感
  • 手ぶれ補正非搭載のため、EOS R6のボディ内5軸補正(8段)に頼る必要あり
  • ステッピングモーター(STM)駆動で、AF音が静か。ビデオ撮影にも対応

カメラ設定の違い

RF50mm F1.8は手ぶれ補正非搭載のため、シャッタースピード設定が重要です。

撮影環境ISO感度絞り値シャッタースピード理由
日中屋外(晴天)100~400F2.0~F2.81/500~1/1000 秒明るい環境。シャッター速度優先
室内(窓光利用)800~1600F1.81/125~1/250 秒ボディ内手ぶれ補正で低速シャッター対応可能
薄暗い室内1600~3200F1.81/60~1/125 秒高感度使用。手ぶれ補正フル活用
夜間撮影3200~6400F1.81/30~1/60 秒三脚推奨。または固い手持ち撮影

実装のコツ:シャッタースピードの「レンズルール」

RF50mm F1.8の場合、最低シャッタースピードは「焦点距離の逆数」程度が安全です。

50mm であれば、1/50秒が理論値。ただし、EOS R6の手ぶれ補正が8段あるため、実際には 1/30秒程度まで問題なく手持ち撮影可能です。

コントロールリングの活用

RF50mm F1.8には、フォーカスリング下部にカスタムコントロールリングが装備されています。

このリングにISO感度を割り当てることで、シャッターボタンから指を離さず、ISO感度を素早く調整できます。

推奨設定

カスタムメニュー → レンズアクセサリー → コントロールリングに「ISO感度」を割り当て

撮影中、ファインダーを覗きながら、左手でコントロールリングを回すだけでISO感度が変わります。

これにより、撮影のテンポが大幅に向上し、一瞬の表情を逃さず撮影できるのでおすすめです。

パターン③:EFレンズ(中古)活用時の注意点と最大化戦略

用途: 予算限定のセットアップ、EF85mm F1.8 USM などの高級単焦点の活用

EOS R6は、EF-RF マウントアダプターを使用することで、従来のキヤノンEFレンズをすべて使用可能です。

中古EF85mm F1.8 USMは5万円前後で入手可能であり、コストパフォーマンスに優れています。

EFレンズ使用時の注意点

項目EFレンズ(アダプター使用)RF レンズ影響度
AF速度ナノUSM駆動で高速ナノUSM駆動で高速同等
瞳AF精度RF同等に対応標準同等
手ぶれ補正ボディ内補正のみボディ内補正同等
重量アダプター約150g追加重量軽いEF+アダプターが重い
オートフォーカスの駆動音若干大きい傾向静かEFの方が少し大きい
RF専用機能使用不可使用可能RF固有機能なし

EFレンズ活用の実装例:EF85mm F1.8 USM(中古 5万円)

RF85mm F1.2L(35万円)との価格差は30万円ですが、ポートレート基本撮影では、解像度とボケの質感は同等レベルと言っても過言ではありません。

項目EF85mm F1.8RF85mm F1.2L実用差
開放絞りでの解像度優秀超優秀わずか(2段階程度)
ボケ質感自然で柔らかより柔らか(DS コーティング可)わずか
被写界深度F1.8でも浅いF1.2でさらに浅いRF有利だが、写真効果は微差
価格50,000円350,000円圧倒的にEF有利

推奨設定

撮影モード:マニュアル(M)
絞り値:F1.8 開放
シャッタースピード:1/1000~1/2000秒(日中)
ISO:100~200
ホワイトバランス:撮影場所に応じて
メニュー確認:EF-RF マウントアダプター装着状態で、AF方式「ワンショット」「瞳AF」が正常に動作すること

EFレンズ使用時の注意:AFの遅延

稀に、マウントアダプター使用時にAFのフォーカスシフト(ピントのずれ)が発生することがあります。

初回使用時は、必ず本撮影前にAFテスト撮影を実施し、ピント位置を確認しましょう。

ライティング・照明との組み合わせ実装ガイド

ここではストロボなどの組み合わせについても書きます。

Godox V1 での運用例:スタジオポートレートの完成形

Canon EOS R6とGodox V1

Godox V1の仕様

  • ガイドナンバー:60(ISO 100・焦点距離200mm時)
  • バッテリー:Li-ion 2000mAh(フル発光650回)
  • チャージ時間:フル発光時1.5秒
  • 対応マウント:キヤノン、ニコン、ソニー(Canon 対応)

基本的な設定

設定項目推奨値理由
TTL/マニュアルモードマニュアル(M)スタジオ環境では、ストロボ光の一貫性を重視。TTLより手動設定が確実
光量設定1/2 ~ 1/4スタジオの反射光を考慮。フル発光は背景まで露出するため不要
ズーム(照射角)85mm 相当(ストロボのズーム機能)RF85mm F1.2Lに合わせ、88mm相当の照射角を設定
チャージ音OFF(しない)モデルの集中力を欠かさないため、無音チャージ推奨

キヤノン EOS R6 の設定

撮影モード:マニュアル(M)
絞り値:F2.0~F5.6(ストロボのガイドナンバーで決定)
シャッタースピード:1/200秒(ストロボシンクロ最高速)
ISO:100
ストロボモード:ワイヤレス TTL(Xpro-C トリガー使用)

Godox V1と EOS R6 の連携設定

Godox V1をEOS R6のストロボポートとして使用する場合、以下の手順で無線通信を確立します。

Canon EOS R6とX-Pro-C
  1. Godox X-Pro-C トリガー(キヤノン対応)をカメラのホットシューに装着
  2. Godox V860 II の電源をON、チャネル「11」に設定
  3. X-Pro-C トリガーと V860 II が自動認識
  4. EOS R6 のカメラ設定で、ストロボ発光を「ワイヤレス」に設定
GODOX
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実装例:スタジオ蛍光灯 + Godox V1の組み合わせ

ライティング構成カメラ設定効果
メインライト:V860 II × 1(被写体前方45度)F4.0 / 1/200秒 / ISO 100瞳に白くキャッチライトが入り、プロフェッショナルな輝きを表現
フィルライト:レフ板(背側)ストロボの光が背側に反射、顔の暗部を自然に明るく
背景ライト:なし白いシーライト背景との露出差で、被写体が浮かび上がる

Godox V1 光量の決定方法

ガイドナンバー(GN)= 60
必要な光量(1/2、1/4など)により、設定を調整

例:被写体 2m での露出計算
GN 60 ÷ 2m = F30 になるため、1/4 に絞り込み
実際の設定:1/4 発光 → F5.6 程度が適正露出

室内スタジオでの ISO 感度選択基準

ストロボを使用するスタジオ環境では、ISO感度とシャッタースピード、ストロボ光量の3つのバランスが重要です。

シナリオ別設定

撮影シナリオISO絞りSSV1光量背景露出仕上がり
プロフェッショナル(背景暗い)100F4.01/2001/2真っ黒被写体が浮かぶ(高級感)
グローイング(背景明るい)100F5.61/2001/4白く出る優しい印象(SNS映え)
スポットライト効果100F8.01/2001/8ほぼ黒舞台照明的(ドラマチック)
明るい屋外(日中シンクロ)200F2.81/2001/2自然光日中でもスタジオライティング効果

初心者向け推奨設定

①  まず ISO 100、F4.0、SS 1/200 から スタート
② Godox V1 の光量を 1/2 に設定
③ テスト撮影
④ 被写体の顔が暗い → ISO 200に上げる or V1を1/1に上げる
⑤ 被写体が明るすぎる → ISO 100に下げる or V1を1/4に下げる
⑥ この3つのバランスで、「自分好み」の仕上がりを見つける

EOS R6撮影設定

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