ポートレートカメラマンのシンゴです(@go5shingo)
RF24-70mm F2.8 L IS USMを使って2年間以上が経過しました。
ここで使って感じた感想を作例と共にレビューしたいと思います。

- 圧倒的超高画質
- ナノUSMによりAFがめちゃくちゃ速い
- 最大5段分の手ブレ補正効果が抜群
- 逆光など厳しい環境でも問題なし
- 900gと重いけど描写を考えると納得
- 安心の防塵防滴
- 341,000円はさすがに高い

買える人はズームレンズのクリア装備です(その先に単焦点沼ありw)
RF24-70mm F2.8 L IS USMのスペック
まずイメージは公式のYouTubeを見れば分かりやすいです。
YouTube動画の主なスペックをまとめたのが以下の通り。
スペック | RF24-70mm F2.8 L IS USM |
---|---|
レンズ構成 | 15群21枚 |
絞り羽枚数 | 9枚 |
焦点距離 | 24~70mm |
最短撮影距離 | 0.21m |
最大撮影倍率 | 0.3倍 |
開放F値 | F2.8 |
レンズ内手振れ補正 | あり(最大5段分) |
防塵・防滴 | あり |
フィルター径 | 82mm |
重量 | 約900g |
説明不要の大三元レンズで、RFレンズの中心に位置するズームレンズです。
Canonの高級ラインLレンズ(Luxury)になっており、プロカメラマンが使うレンズ。
スペックに一切の妥協は無く、手ぶれ補正5段と圧倒的な手ぶれ補正を実現。
防塵防滴もあるなど、どんな厳しい環境でも使えるプロ仕様のレンズです。
(作例付き)RF24-70mm F2.8 L IS USMをポートレートで使った感想

ここからはRF24-70mm F2.8 L IS USMを2年間以上ポートレート撮影で使った感想を書きます。
使用カメラはEOS R6になります。
*画像はブログ用にかなり解像度を落としております
- スタジオポートレート最強機
- 屋外スナップやポートレートにも強い
- 逆光性能も高い
- 夜間ポートレートでも余裕
- 取材ポートレートでも真価を発揮
スタジオポートレート最強機

ずっとつかっていて思ったのがスタジオポートレートや屋内ポートレートでは最強ですね。
焦点距離24mmの広角〜70mmの準望遠の距離までカバーするのでスタジオならこれ1本で運用できます。
例えば広角端で使えばバストアップ以上の撮影なんかもバンバン撮影できます。
あと色乗りが非常に良いのが特徴です。
RFレンズの傾向ですが、とにかく色が濃く出るのでシャープな解像感と相まってEFレンズ時代とは比べ物にならないくらい切れ味バツグンです。

グレーの壁のスタジオでも安定した肌色を出すことが可能。
鮮やかな背景のスタジオ以外でもゴスホリックな暗いスタジオなど場所を選ばずに撮影ができます。
カメラ性能もありますが、振り返りなどの難しいシーンでも瞳AFの認識が速く一度認識するとずっと食いついてくれるくらいタフです。

白背景のスタジオだって、肌色も綺麗に描写されて得意です。
このレンズは特に赤が強く出る印象(カメラかも)なので、赤色水着は特に映えますね。
また50mm付近が1番解像力が高いスイートスポットになっているので、積極的に使いたい焦点距離だと思います。
結論としてスタジオ内においてはこれ1台で問題なく、ボケも必要じゃないのでF2.8のボケで必要十分に感じました。
屋外スナップやポートレートにも強い

屋外ポートレートやスナップでも無類の強さを発揮します。
例えば光源が少ない環境でもへっちゃら。
少しフィルムライクな描写をしつつも現代のシャープな描写の良いとこ取りの映りで満足度も高いです。
広角を使えば背景を活かした撮影も可能なので、お散歩スナップポートレートなんかにもピッタリです。

テレ端も70mmと優秀なのでバストアップなどグッと寄って撮影も可能。
こちらはF4で撮影しておりますが、F2.8の開放で撮影すると背景ボケも綺麗に出るので多くの人は満足できるはず。
さすがに単焦点レンズのボケには勝てませんが、自然なボケでクセも無いので使いやすいと思います。

スナップ的に撮影してもAFが速いおかげで難なく撮影ができました。
少し絞ってF5で撮影すれば、2人の時もボケずにしっかりと撮影が可能。
手が前にあるカメラ的にはAFが迷う場面ですが、しっかりと顔認識をしてくれるのでカメラボディの性能をしっかりと発揮できるレンズです。
逆光性能も高い

Lレンズなのでレンズのコーティングもレベルが高く逆光でもフレアやゴーストは発生しません。
実際にロケでガンガン使いましたが、ド逆光でも解像度やコントラストが低下することなく余裕で撮影が可能。
もはやどんな環境でも使える無双感すらあります。

光の捉え方が上手いレンズなので、とにかく撮影してて楽しいレンズです。
順光、半逆光、逆光と太陽の位置を気にせずに撮影できるので構図や撮影に集中できるのも魅力です。
夜間ポートレートでも余裕

夜間のポートレートでも明るさが足りないなんてことは無く、非常に優秀です(カメラ性能もある)
こちらは1/40とかなりのスローシャッターですが、手ブレ補正5段もあるのでブレたりもせずに撮影が可能。
一昔前なら三脚が欲しい場面でしたが、もはや手持ちで十分です。
さらにF4で撮影してるので、もう1段明るくできる余裕すらあります。

こちらもイルミネーションの写真です。
ズームレンズでありながら玉ボケも非常にキレイです。
スマホなどの小さな画面で見ると分からないかもですが、PCの画面で見ると丸形の玉ボケがハッキリと確認できます。
昼使っても良いし、夜使っても良いそんなレンズに感じました。
取材ポートレートでも真価を発揮

焦点距離:48mm、SS:1/100、F2.8、ISO:200、モデル:木村楓
作品撮り以外の取材用のレンズとしても非常に優秀です。
室内のイベントであればこれ1本あれば困ることは無かったです。
例えば、東京オートサロンの撮影でも暗い室内でも問題なく撮影が可能。
ライティングが厳しい環境でも、ストロボ無しで運用できます。

東京ゲームショウなどの暗い環境でのコスプレ撮影でも便利でした。
ほとんど光の無いくらい環境でも開放で撮影すれば光量不足にもなりません。
いざとなればISO感度の余裕もあるので、単焦点レンズを1本追加するような環境でもレンズ交換無しで撮影できる汎用性が魅力です。
(まとめ)RF24-70mm F2.8 L IS USMポートレート撮影
以上がRF24-70mm F2.8 L IS USMを使ってポートレート撮影した感想でした。
2年以上使いましたが、撮影における不満点は全く無かった。
最初は約34万円とか高すぎる思ってましたが、普通に使いまくったので元が取れたと感じます。
今ではRF28-70mm F2.8 IS STMと言う廉価モデルでステッピングモーターのレンズが発売されておりますが、どうせ大三元レンズを買うならLレンズのほうが良いと思います。
明るさと軽量さ、コスパを求めるならRF28-70mm F2.8 IS STMでも良いかもしれませんが、それは個人のお財布と価値観との相談になりそうです。

RFレンズのズームレンズでは1番おすすめですよ



