このヘッドホン凄まじいです、、、。
20個以上のワイヤレスイヤホンをレビューしているシンゴです(@go5shingo)
2023年に物凄いヘッドホンをレビューさせてもらうことになりました。
商品名がQCY H3でパッケージに書いてある通り、ハイレゾ対応の有線・無線対応のカナル型ヘッドホンになります。
機能も素晴らしく-43dbのノイズキャンセリング対応、ANCオンで35時間、オフで60時間のバッテリー持ち、最新のBluetooth5.3対応、外音取り込みやマルチポイント対応と高級ヘッドホンクラスのスペックを誇ります。
見た目もスタイリッシュでSONYのヘッドホンにそっくりなのも魅力。
数少ない残念ポイントは無線接続時のコーデックがAACになるのですが、価格が¥6,980と性能を考えても信じられないくらい安いです。
今回はQCY H3のレビューになります。
- ハイレゾ再生対応(有線接続のみ)
- -43dbのアダプティブノイズキャンセリング対応
- 40mmダイナミックドライバーで高音質
- マルチポイント対応
- 便利な外音取り込み
- 使いやすいアプリ
- スタイリッシュなデザイン
- 値段が1万円以下の6,980円
- 折りたたみ可能
- ワイヤレスのコーデックがAAC(ただし音質は良い)
高級ヘッドホン買うのがバカらしい性能と金額です
QCY H3ヘッドホンのスペック
最初にQCY H3のスペックを紹介します。
製品名 | QCY H3 |
Bluetooth | 5.3 |
コーデック | SBC,AAC |
再生時間 | ANCオン:35時間 ANCオフ:60時間 |
充電端子 | Type C |
マイク | 左右合計6基搭載 |
マルチポイント | ◯ |
ゲームモード | ◯ |
ノイズキャンセリング | ◯(-43db) |
外音取り込み | ◯ |
価格(定価) | 6,980円 |
QCY H3のスペックはこんな感じで、アンダー1万円以下でありながらノイズキャンセリングはもちろんマルチポイントに対応するなど不足している点が無いです。
Bluetoothも最新の5.3搭載とAir Pods Proと変わらないなど、妥協のない性能。
しいてあげるならコーデックがAACまでですが、iPhoneで使うのであれば全く問題ありません。
QCY H3ヘッドホン外観
ここからはQCY H3の実機外観レビューです。
最初に見せたけどパッケージで目を引くのはハイレゾ認証ですね。
今回レビューするのはホワイトですが、他にブラックの2色展開です。
付属品は以下の通りでした。
- 本体
- USB-A toCケーブル
- ACXケーブル(1.27m)
- 説明書
ACXケーブル、いわゆる有線ケーブルは1.27mで持ち運びにも便利な長さです。
充電はヘッドホン側はUSB-Cですが、充電器側はUSB-A端子が必要でフル充電に約2時間程度とのこと。
説明書は英語でした。
ただイラストがあるので、英語が苦手な方でも理解できるくらいの内容だと思います。
ヘッドホン本体の見た目はこんなかんじで、SONYのヘッドホンに似ております。
肉厚ながらスタイリッシュなデザインに仕上がっていると思います。
イヤーパッドは肉厚の低反発レザーパッドで長時間付けていても、耳が痛くなりづらいです。
内部には「L,R」の表記があるので付ける時も分かりやすいと感じます。
操作系は右側に集中しております。
電源ボタン、LED状態ランプ、音量ボタン、3.5mmオーディオジャック。
さらに下側はUSB-C充電端子、隠れておりますがANCボタンがあります。
ANCを物理ボタンで変更できるのが地味に便利でした。
QCYのロゴがさり気なくアピールされております。
ヘッドホンは折りたたみ機構があり。
持ち運ぶ時は折りたたんで、コンパクトに収納できます。
ヘッドパッドはクッション性が高く肉厚となっております。
締めつけ感はそれなりにありますが、クッション性が良いので不快には感じません。
大きさの比較です。
僕が持っているヘッドホンとしてFIFINE ヘッドフォン H8と比較すると、QCY H3の方が一回りくらい大きいです。
最後に重さですが265gと標準かやや重いくらいの印象です。
だいたいiPad miniくらいの重さだと思います(分かりづらいw)
QCY H3ヘッドホンレビュー(メリット)
ここからはQCY H3の実際の使用レビューで良かった点やメリットを紹介します。
- 音質は凄まじく良い
- ノイズキャンセリングは強力
- 外音取り込みも自然
- 使いやすいアプリ
- ヘッドホン側での操作
- マルチポイント対応
- クッション性が抜群
- 9段階のヘッドホンバンド調整
- 折りたたみ可能で持ち運びにも便利
音質は凄まじく良い
最初に音質ですが凄まじく良いです。
僕が使っているゼンハイザーHD660Sよりも良いかもと思ってます(価格は1/8)
たとえばオーディオ評論家のかじかじさん(@kajet_jt)からの以下のRTを頂きました。
プロがこう言っているので間違いないと思いますが、僕が感じた音の印象は以下の通りです。
音の傾向はやや低音寄りの印象で硬めで迫力ある音質が特徴です。
良く言えば分かりやすい音質ですが、人によってはドンシャリ傾向のヘッドホンです。
繊細さはやや欠ける印象で音場が重なる部分では雑味を感じる印象ですが、バランスが良いので万人に愛されると感じます。
得意なジャンルとしてはポップス全般などで、逆にクラシックなどの柔らかめの音楽はやや不向きです。
とはいえ、5,000円台のヘッドホンとしては数万円クラスの音質でぶっ壊れだと感じます。
ノイズキャンセリングは強力
ノイズキャンセリングの公称値は-43dbとかなり強力だと感じます。
室内であればエアコンの空調音などをほぼ無音レベルまで低減してくれます。
さらにアダプティブノイズキャンセリングにも対応しております。
ノイズキャンセリングモードの種類
- アダプティブ→場所や環境に応じて自動切り替え
- 騒がしい→騒がしい環境に最適
- 通勤→非常に騒がしい環境(電車など)
下に行くほどノイズキャンセリングは強力になります。
特に通勤に設定するとほぼ無音の世界になります。
ただノイズキャンセリングを設定すると音質が変化(ボーカルの伸びが若干悪くなる)ので、自宅などで音質を重視して聞きたい場合はノイキャンオフが良さそうです。
Ai Pods Proよりも強力なノイズキャンセリング性能ですよ
外音取り込みも自然
外音取り込みも自然な音で使いやすいと感じます。
左右で合計6個のマイクを搭載しており、周囲の音を拾うのが得意です。
付けた印象としては周囲の音をさらに増量して聞こえるようになる印象で、相手の声がめちゃくちゃ聞きやすくなります。
かと言って音楽も普通に聞けるのでおすすめのモードだと感じます。
使いやすいアプリ
QCYのアプリはシンプルながら使いやすいアプリに仕上がっております。
例えばイコライザーの調整は周波数ごとに細かく調整できます。
視覚的にも分かりやすいので、音質のバランスが取りやすいかと思います。
さらに面白い機能もあります。
- ヘッドホンを探す→ヘッドホンの音を鳴らしたり、位置情報を音にすると最後に接続した場所を表示
- 電源オフタイマー→自動で電源オフをする時間を設定
- ゲームモード→ゲームモード(低遅延モード)のオンオフ
- ファームウェアアップグレード
細かい設定やファームウェアアップグレードも配信されるので、アプリのダウンロードは必須となります。
忘れずにダウンロードしておきましょう。
ヘッドホン側での操作
アプリやスマホ側からも操作できますが、ヘッドホン本体でも操作可能です。
ボタンは3種類あり、それぞれのボタンを押すごと操作が変わります。
MFBボタンの操作
MFB(多機能ボタン) | 操作方法 |
電源オンオフ | 2秒/4秒長押し |
再生/停止 | ワンクリック |
着信応答/終了 | ワンクリック |
着信拒否 | 2秒長押し |
アシスタント起動 | 3回クリック |
低遅延モード | ダブルクリック |
MFBボタンは押しやすい位置にあり、操作できることが多いです。
デフォルトでは上記のように設定されておりますが、カスタマイズが可能です。
音量ボタンの操作
音量+ボタン | 音量−ボタン |
曲送り→1秒長押し | 曲戻し→1秒長押し |
音量+→ワンクリック | 音量−→ワンクリック |
音量ボタンは音量調整の他に早送りや巻き戻しもできます。
音量ボタン同時押し
音量ボタン同時押し | |
初期化→同時に10秒長押し |
万一不具合や他のスマホなどで使いたい場合は、音量ボタン同時押しで初期化が可能です。
ANCボタン
ANCボタン | |
ワンクリック→ANCオン、オフ、外音取込みに切り替え |
ANCのオンオフや外音取込みもアプリ以外からでも操作できます。
特にPCで使用している時はアプリが使えないので、本体側で操作できるのは魅力です。
マルチポイント対応
QCY H3はマルチポイントに対応しており、2台のスマホやタブレットPCとの組み合わせで接続できます。
普段はタブレットで動画鑑賞してる時に、電話が掛かってきて瞬時にスマホに切り替えなども可能。
スマホやタブレットなど複数台のデバイスを持っている方も多いと思うので、メイン、サブ機種それぞれが活躍できます。
クッション性が抜群
付け心地も快適です。
クッション素材は高級イミテーションプロテインレザーを使用して、フカフカでした。
カナル型ヘッドホンで側圧が強めなイメージですが、クッション性が良かったので2時間程度付けても頭が痛くなりませんでした。
9段階のヘッドホンバンド調整
ヘッドホンバンド幅の調整も9段階とかなりできます。
僕のように脳みそが小さいけど頭の大きい方や女性など小顔の方など、どんな方でもジャストフィットします。
今までヘッドホンが合わなかったり、側圧に苦しめられた方も緩く付けられるのでおすすめです。
折りたたみ可能で持ち運びにも便利
自宅以外に外でもバリバリ使いたい方に便利なのが折りたたみ機能です。
体積が2/3くらいに圧縮されるので、カバンの中にも収納しやすいです。
折り畳めないヘッドホンも多いので、QCY H3は親切設計だと感じます。
QCY H3ヘッドホンレビュー(デメリット)
ここでは逆にQCY H3を使って感じた注意点やデメリットを紹介します。
ぶっちゃけデメリットってほとんどないと感じます。
- ワイヤレスのコーデックがAAC(ただし音質は良い)
- ヘッドホンケースやポーチが付属してない
ワイヤレスのコーデックがAAC(ただし音質は良い)
QCY H3はハイレゾ再生に対応しておりますが、有線接続時のみになります。
ワイヤレス接続時のコーデックはAACコーデックになるので注意が必要。
より高音質コーデックのapt-x adaptiveやLDACには非対応なのでご注意ください。
とはいえ、AACと言えどコーデックが気にならないほど優秀な音質でAndroidでも気にならないし、iPhoneならAACコーデックまでなので全然問題ありません。
ヘッドホンケースやポーチが付属してない
QCY H3はキャリングケースやポーチが付属しておりません。
この価格帯で全てを求めるのは贅沢ですが、傷や衝撃が気になる方は別途調達するのがおすすめです。
2024年に公式から専用ケースが発売されました。
質感がかなり良いケースに仕上がっているので同時購入がおすすめです。
自然故障の保証は12ヶ月あるので安心ではあります
QCY H3ヘッドホン購入の疑問に答える
ここではQCY H3の購入を迷っている方向けの疑問に答えます。
QCY H3ヘッドホン購入がおすすめな人
QCY H3の購入がおすすめな人は5,000円台で最強の音質と性能を兼ね備えた究極のヘッドホンが欲しい方です。
今まで3万円以上する高級ヘッドホンも使ってきましたが、本機は遜色ないほどの音質を兼ね備えております。
さらにマルチポイント対応等、高級機でも対応していない機能もあるので、価格を考えると破格の性能と言えます。
(まとめ)QCY H3ヘッドホンレビュー
以上がQCY H3のレビューでした。
正直期待はしてなかったのですが、この価格でここまでの性能のヘッドホンは初めてです。
当ブログでは200製品以上の商品をレビューしておりますが、星5評価を付けたのは今回が2回目です(初めてはEarFun Air Pro3)
それくらい衝撃を受けた製品でした。
間違いなく2023年度コスパ部門の最強ヘッドホンです