今回はMERCUSYS(マーキュシス)Wi-Fi 6ルーター「MR70X」レビューです。
いきなり聞いたことないMERCUSYS(マーキュシス)というブランドですが、近々日本初上陸予定のブランドです。
MERCUSYSは中国で誕生した大手ネットワーク機器ブランドです。テレワークやオンライン授業等のデジタル化が進む中、インターネットの利用を必要とする全ての人が手軽に快適なWi-Fi環境を構築できるよう、さらにコストパフォーマンスの高いネットワーク製品を提供し、世界80以上の国と地域で販売されています。
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ちなみに日本市場におけるMERCUSYSブランドの商標を所有しているのはティーピーリンクジャパンです。
初進出のブランドではありますが、世界シェア10年連続No.1Wi-FiメーカーのTP-Linkが商標を持っているので安心できると思います。
MR70XはAX1800のデュアルバンドWi-Fiルーターです。
特徴的な見た目とコンパクトな設計が特徴。
価格も(想定販売価格:税込7,920円)とIPv6 IPoE対応 Wi-Fi 6ルーター として1万円を切ってくるコスパの高い商品です。
本記事では日本初上陸のWi-Fiを10台以上のWi-Fiルーターをレビューしている僕が使い勝手を紹介します。
- Wi-Fi6ルーターとして最安級
- IPv6 IPoE対応
- ビームフォーミング機能あり
- 接続設定がアプリより簡単にできる
- この価格帯では最高性能
- 縦置きできない
- 聞きなれないブランド
- 周りに使ってる人が少ない
- デザインの好みがあるかも
10台以上ルーターをレビューしておりますがこの価格では最高性能の商品です
*商品はメーカーより提供を受けております
MERCUSYS Wi-Fi 6ルーター「MR70X」のスペック
規格 | 802.11ax/ac/a/b/g/n Wi-Fi規格対応 |
Wi-Fi 速度 | 1201 Mbps (5 GHz) + 574 Mbps (2.4 GHz) |
受信感度 | 11g 6Mbps: -96dBm 11g 54Mbps: -78dBm 11n HT40 MCS7:-74dBm 11n HT20 MCS7:-77dBm 11a 6Mbps:-94dBm 11a 54Mbps:-76dBm 11ac VHT20 MCS8:-71dBm 11ac VHT40 MCS8:-68dBm 11ac VHT80 MCS8:-65dBm |
Wi-Fi送信電力 | 2.4 GHz < 20dBm (EIRP) 5 GHz < 23dBm (EIRP) |
WANタイプ | 動的IP/静的IP/PPPoE/L2TP/PPTP/v6プラス/DS-Lite |
寸法 | 208.8 × 171.6 × 41.7 mm |
インターフェース | ギガビットWANポート×1 + ギガビットLANポート×3 |
ボタン | リセット/WPSボタン |
アンテナ | 5dBi全方向性固定アンテナ×4 |
最大接続台数 | 36台 |
こちらがMR70Xの全体のスペックになります。
Wi-Fi6ルーター、ギガビットLANを3ポート兼ね備えたエントリークラスのルーターです。
特徴的なスペックは以下があります。
- 多数端末と同時通信:OFDMAや1024-QAMが多くの端末との同時通信を実現
- IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)対応:v6プラス・OCNバーチャルコネクト・DS-Liteに対応
- セキュリティ:最新セキュリティ規格WPA3対応
- スマートコネクト:SSIDを統一し、接続帯域をルーターが自動で割り当て
- エアタイムフェアネス:帯域の過度な占有を制限することによりネットワーク効率を向上
- ビームフォーミング:端末に向けて指向性のWi-Fiシグナルを送信し接続をより強固なものに
- VPNサーバー:OpenVPNとPPTP VPNサーバーとして利用可能
高速化技術やセキュリティ、使いやすさなどを考慮された非常に優秀なルーターです。
MERCUSYS Wi-Fi 6ルーター「MR70X」外観レビュー
まずはMR70Xの外観レビューです。
箱の見た目は赤と黒を使い見た目のインパクトがあり。
裏面には各機能が紹介されております。
通信速度は理論値合計1800MbpsとWi-Fi6ルーターとしてはエントリークラスです。
- 5GHz帯→1201Mbps
- 2.4GHz帯→574Mbps
一般的な光回線(1Gbps)であればWi-Fiの性能を充分に発揮できる通信スピードです。
MR70Xの推奨利用環境は以下の通り。
- 戸建て→3階建て
- マンション→4LDK
- 最大接続数→36台
日本の住宅事情であれば一軒家からマンションまで万能に使える性能です。
接続台数も36台もあるので家族で使っても問題ない台数だと思います。
MR70XはIPv6(IPoE)通信にも対応しております。
各社で名前の呼び名が違いますが以下に対応。
- V6プラス(MAP-E)
- transix(DS-Lite)
- フレッツ光ネクスト(IPv6ブリッジ)
従来のPPPoE接続は網終端装置を経由する必要があり、混雑時には通信速度が大幅に落ちるデメリットがありました。
MR70Xが対応しているIPv6(IPoE)通信は直接事業者と通信をやりとりするので混雑時でも通信速度が落ちづらいメリットがあります。
前置きが長くなりましたがさっそく本体です。
形は六角形のような不思議なデザイン。
4本の大型アンテナを装備しております。
付属品は以下の通りです。
- ルーター本体
- LANケーブル(CATE5e)
- コンセント
- 簡単設定ガイド
LANケーブルも付属しているので別途購入必要はありません。
ルーター本体はMERCUSYSのシルバーのロゴ付きでカッコいい。
切り込みはメッシュ構造になっており、ルーター本体の放熱性を高めております。
寸法 は208.8 × 171.6 × 41.7 mmと従来の弁当箱型ルーターに比べてコンパクトです。
イメージ的には横幅はスマホよりも少し大きいくらい。
スペース的にはスマホ2.5個分くらいのスペースで設置できます。
残念ながら自立しないので縦置きはできません。
縦置きしたい場合はこんな感じに壁に支えてもらうと少し安定します。
裏面にはルーターのSSIDのパスワードが記載されております。
デザイン的にも放熱性を意識したメッシュデザイン。
残念ながら壁掛けの穴はないので注意してください。
4本のハイゲイン大型アンテナは無段階で180°動かせます。
アンテナはビームフォーミング技術を採用。
ビームフォーミング技術によりスマホやタブレット、PCの位置をルーターが把握して最適な方向と距離に電波を送ります。
電波の無駄が少なくなるため、効率的に電波を端末に届けることができます。
背面ポートはかなり充実しております。
- ギガビットWANポート×1
- ギガビットLANポート×3
WANポートはプロバイダーから貸し出されているONUと接続します。
LANポートが3つあるのでゲーム機やパソコンなど3台の機器を有線接続できます。
ちなみにUSBポートは無いので簡易NASとしては使えません。
実際にコード類を接続するとこんなイメージになります。
ケーブルに囲まれているのはリセット・WPSボタンです。
- 1秒押すとWPSモード
- 10秒以上押すとリセット
WPSモードとは無線ルーターを、ボタン1つで簡単に設定するための仕組み(規格)です
前面はLEDランプだけとシンプルです。
電源ランプの色でルーターの状態を表します。
緑色に光っている時は正常な状態でオレンジ色点灯の際は異常が発生している状態です。
パッと見で状態がわかるのは便利です
MERCUSYS(マーキュシス)Wi-Fi 6ルーター「MR70X」初期設定方法
MR70Xの初期設定はアプリから簡単に設定可能。
アプリに従って進めていけば誰でも迷うことは無いので初心者にも安心しておすすめできます。
アプリはAndroid・iOSどちらも対応しております。
最初にメールアドレスをパスワードを決めてアカウントを作成します。
メールアドレスに届いた認証メールをクリックするとアカウントがアクティベートされます。
アプリにしたがって対象の機器を選んでいきます。
まだ日本で発売されていない機種もありますが、ここでは「ルーター」を選びます。
電源アダプター、LANケーブルを接続してモデムの電源を入れると勝手に接続がされます。
すべてイラストで表示してくれるので非常に分かりやすいです。
最後にルーター本体の裏面に書いてあるSSIDとパスワードを入力して完了です。
プロバイダーの選択画面は「自動設定」を選べば問題ありません。
5分くらいで簡単にできました
MERCUSYS(マーキュシス)Wi-Fi 6ルーター「MR70X」通信速度レビュー
ここからはMR70Xの実際の通信速度をレビューいたします。
回線はSoftbank光のマンションタイプを使用しております。
東京都内で平日のピーク時間21時頃に測定したので参考になるかと思います。
iPhone13mini(Wi-Fi6)
- ダウンロード→265Mbps
- アップロード→559Mbps
- Ping→5ミリ秒
- ジッター→0.65ミリ秒
スマホとしてWi-Fi6対応のiPhone13miniから。
平日夜間のピークタイムで200Mbps超え、上りは500Mbps超えで爆速でした。
性能は折り紙付きで高いと感じます。
Xperia 5Ⅲ(Wi-Fi6)
- ダウンロード→159Mbps
- アップロード→532Mbps
- Ping→7ミリ秒
- ジッター→4ミリ秒
続いてはAndroid機種での測定です。
こちらもWi-Fi6対応機器ですが150Mbps以上の速度が出ました。
スマホ通信は全く不満のない速度が出ます。
iPad Pro11(Wi-Fi6)
- ダウンロード→54.68Mbps
- アップロード→382.20Mbps
- Ping→5ミリ秒
タブレットのiPad Pro11で計測しました。
同Wi-Fi6対応の機器ですが何度測ってもダウンロードのスピードが出ませんでした。
スマホに比べるとタブレットのWi-Fiは遅いのかもしれません。
それでも50Mbps以上は出ているので動画鑑賞は4Kも含めて問題無くできました。
MacBook Pro16(Wi-Fi5)
- ダウンロード→140Mbps
- アップロード→250Mbps
ラップトップパソコンのMacBook Pro16でも計測しました。
こちらはWi-Fi5なのでWi-Fi6通信ができません。
Wi-Fi6ルーターでも下位互換性があるので問題なく使えます。
Wi-Fi5接続でも100Mbps以上のダウンロードスピードが出ました。
Wi-Fi6対応機器を持っていない方でもWi-Fi6ルーターを購入した方が良いです。
MERCUSYS(マーキュシス)「MR70X」のライバル機種は?
MERCUSYS(マーキュシス)「MR70X」のライバル機種のライバル機種は個人的に以下の2つだと思います。
Wi-FiルータークラスではAX1800クラスになります。
エレコム WRC-X1800GSA
エレコムのWRC-X1800GSAが同じWi-Fi6ルーターです。
性能もほぼ同じで形状は縦置きなのが主な違い。
ただし推奨利用環境が戸建て+1フロア マンション+1部屋と電波の届く範囲が狭いです。(MR70Xは戸建て→3階建て
マンション→4LDKと圧倒的)
値段もエレコムの方が高いので、MERCUSYS(マーキュシス)「MR70X」がおすすめです。
細かいスペックは大きく劣るのでおすすめできません
TP-LinkのArcher AX23
Archer AX23は実際にレビューしております。
通信速度やIPv6 IPoE対応、ビームフォーミング機能やアンテナ本数など基本性能は同じです。
Archer AX23とMR70Xの主な違いは以下です。
MR70X | Archer AX23 | |
LANポート数 | 3つ | 4つ |
壁掛け | 不可 | 可能 |
メッシュ対応 | 不可 | OneMesh対応 |
価格(Amazon) | 7,200円 | 7,800円 |
全体的にはArcher AX23の方が高性能です。
- MR70XとArcher AX23どちらがおすすめか?
-
価格を重視するならMR70Xがおすすめ、LANポートが4つ必要な方はArcher AX23がおすすめです。
Archer AX23もレビューしてますのでこちらもご覧ください
MERCUSYS(マーキュシス)Wi-Fi 6ルーター「MR70X」はこんな人におすすめ
MERCUSYS(マーキュシス)「MR70X」がおすすめな人は高性能で低価格のWi-Fi6ルーターが欲しい方です。
この性能でこの価格は僕が知っている限りは最安クラスです。
もしも将来的にOneMesh構築をしたい方は、Archer AX23がおすすめです。
(まとめ)MERCUSYS Wi-Fi 6ルーター「MR70X」レビュー
以上がMERCUSYS(マーキュシス)「MR70X」のレビューでした。
日本初進出ブランドながら性能が高く、価格も低価格でコスパの良い商品でした。
アフターケアも万全で保証期間が3年間あるので日本メーカー以上に魅力を感じます。
最後にあらためてメリット・デメリットをまとめます。
このルーターを購入すれば後悔しないです
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